💚 ̖́- 蒔採の𝐥𝐨𝐧𝐠 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲

第2章04
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デビュー選抜当日。

蒔採は今まで通り“誰か一人”を見つめるように踊る。 だが今回は、日高の放つ光に引かれるように、視線を少しずつ広げていった。



——ステージは、独り占めするものじゃない。



けれど、その中で“唯一無二”の存在にはなれる。

そう気づいた瞬間、蒔採の動きに変化が生まれた。



ポージングに感情が乗り、視線に意志が宿る。

ステージが終わると、観客席から一拍置いて大きな拍手が巻き起こった。





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結果発表。
蒔採の名は、正式デビュー者の一人として呼ばれる。

拍手と歓声の中で、彼は静かに目を伏せる。
けれどその表情は、どこか満たされたようだった。



まだ足りない。
まだ、欲しいものには届いていない。



——でも、始まった。


ここからが、本当の始まりだ。




第2章【完】
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