💛 ̖́- 翡馬の𝐥𝐨𝐧𝐠 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲

第1章04
---

初めて舞台、初めての照明、初めての音響。

何もかもが初めてで、緊張で手は震えていたけど──
音が鳴った瞬間、体が自然と動いた。

それが「楽しい」と思えたのは、間違いなく自分の気持ちだった。



そして数日後、アイプリデビュー合格の通知。

「ほんまに……、受かってもうたんや」

誰に言うでもなく、呟いた。


寮の窓の外に差す夕陽が、どこかステージのライトみたいで。

その日、翡馬は一つ、確かに“自分だけの夢”を手に入れた。


──やってみたい、って言ってもええやろ?



第1章【完】
4/39ページ
スキ