💛 ̖́- 翡馬の𝐥𝐨𝐧𝐠 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲
第11章02
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数日後。
鳳は、ひとつの現場に翡馬を連れて行った。
そこは、ユニットで活動する若手アイプリたちのリハーサルスタジオだった。
息を合わせ、声を重ね、時にぶつかりながら、彼らは一つのステージを作っていく。
その様子を、翡馬は言葉もなく見つめていた。
——一人じゃない光。
——支え合うことで、強くなる存在。
「あなたに、足りないものが何か。もう、分かるでしょう?」
鳳の言葉に、翡馬はゆっくりとうなずいた。
「……俺、誰かの光にはなれても、一緒に輝くこと、考えたことなかったです」
鳳は、はっきりと言った。
「だから今は、まだ一人でいい。でも——この先、あなたは“独りでは完結しない”」
その帰り道。
秋空の下、翡馬は立ち止まり、空を見上げた。
(折れたんやない……これは、広がる前の痛みや)
一度、自分の光が限界を迎えたからこそ、次が見えた。
——いつか、誰かと並んで立つ未来。
高校二年生の秋。
瀬ノ上翡馬は、初めて“自分一人では足りない”という事実を、真正面から受け止めた。
それは、ユニットという未来へ向かうための、大きな分岐点だった。
第11章【完】
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数日後。
鳳は、ひとつの現場に翡馬を連れて行った。
そこは、ユニットで活動する若手アイプリたちのリハーサルスタジオだった。
息を合わせ、声を重ね、時にぶつかりながら、彼らは一つのステージを作っていく。
その様子を、翡馬は言葉もなく見つめていた。
——一人じゃない光。
——支え合うことで、強くなる存在。
「あなたに、足りないものが何か。もう、分かるでしょう?」
鳳の言葉に、翡馬はゆっくりとうなずいた。
「……俺、誰かの光にはなれても、一緒に輝くこと、考えたことなかったです」
鳳は、はっきりと言った。
「だから今は、まだ一人でいい。でも——この先、あなたは“独りでは完結しない”」
その帰り道。
秋空の下、翡馬は立ち止まり、空を見上げた。
(折れたんやない……これは、広がる前の痛みや)
一度、自分の光が限界を迎えたからこそ、次が見えた。
——いつか、誰かと並んで立つ未来。
高校二年生の秋。
瀬ノ上翡馬は、初めて“自分一人では足りない”という事実を、真正面から受け止めた。
それは、ユニットという未来へ向かうための、大きな分岐点だった。
第11章【完】