💛 ̖́- 翡馬の𝐥𝐨𝐧𝐠 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲
第9章02
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数日後、合同リハーサル。
集まったアイプリたちは、それぞれが強い色を持っていた。
圧倒的な歌唱力、完成されたダンス、計算された表情。
スタジオの空気は、張り詰めている。
その中で翡馬は、自分の立ち位置を探していた。
(俺にしか出来へんこと……)
鏡に映る自分は、少し硬い。
でも、その奥にある“誰かを想う気持ち”だけは、揺らがなかった。
リハーサル終盤。
音が流れ、身体が自然に動く。
視線の先に“誰か”を置くように踊る。
ステップ一つひとつに、想いを乗せる。
——その瞬間、空気が変わった。
誰かが、翡馬を見ていた。
振りを終えたあと、スタッフの一人が小さく息を呑むのが聞こえた。
千弘は、何も言わずにただ見ていた。
その目は、確かに笑っている。
リハーサル後、翡馬は一人、スタジオの隅で汗を拭った。
(派手さはない。でも……これが俺や)
比べられる場所でも、競わされる場所でも、自分の光を失わずに立つ。
それが、今の翡馬に課せられた試練だった。
——次のステージは、もっと厳しい。
それでも。
誰かの心を照らすために、この光を、手放さない。
瀬ノ上翡馬は、静かに次のスタートラインへと足を進めた。
第9章【完】
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数日後、合同リハーサル。
集まったアイプリたちは、それぞれが強い色を持っていた。
圧倒的な歌唱力、完成されたダンス、計算された表情。
スタジオの空気は、張り詰めている。
その中で翡馬は、自分の立ち位置を探していた。
(俺にしか出来へんこと……)
鏡に映る自分は、少し硬い。
でも、その奥にある“誰かを想う気持ち”だけは、揺らがなかった。
リハーサル終盤。
音が流れ、身体が自然に動く。
視線の先に“誰か”を置くように踊る。
ステップ一つひとつに、想いを乗せる。
——その瞬間、空気が変わった。
誰かが、翡馬を見ていた。
振りを終えたあと、スタッフの一人が小さく息を呑むのが聞こえた。
千弘は、何も言わずにただ見ていた。
その目は、確かに笑っている。
リハーサル後、翡馬は一人、スタジオの隅で汗を拭った。
(派手さはない。でも……これが俺や)
比べられる場所でも、競わされる場所でも、自分の光を失わずに立つ。
それが、今の翡馬に課せられた試練だった。
——次のステージは、もっと厳しい。
それでも。
誰かの心を照らすために、この光を、手放さない。
瀬ノ上翡馬は、静かに次のスタートラインへと足を進めた。
第9章【完】