💛 ̖́- 翡馬の𝐥𝐨𝐧𝐠 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲

第2章04
---


いよいよ、舞台袖へ。


審査員の席、会場の照明、ひんやりした緞帳の向こう。

心臓が高鳴る。


最初の課題はグループパフォーマンス。
四人一組に分かれ、30秒ずつソロを交えながら踊り、声を合わせてコーラスを披露する。


翡馬のチームは、歌唱力に自信のある男子、キレのあるダンスが得意な女子、表現力豊かな演出家タイプ、とバランスの良いメンバー構成。

初対面ながら、リハーサルの短い時間で息を合わせていく。


ステージに立った瞬間、一斉に点灯したスポットライトが眩しかった。

「1、2、3、4――!」

彼らの息が合い、一曲のラストへと駆け抜ける。


翡馬はダンスで魅せ、最後にマイクをとって小さな声でコーラスを重ねた。


音が消え、静寂のあとに訪れたのは、大きな拍手と審査員のうなずきだった。



8/39ページ
スキ