こっち向いて
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「ロッキー最低やな!なのかちゃん泣かすとかありえへんわ!」
「ほんまやで!許さへんで!」
「なのかちゃんどないしたん?どっか痛いん?」
気が付いたら周りに近所の子供たちがいた。
武士さんから私を守るように周りを取り囲んでくれている。
「アホか!これは嬉し泣きって言うやつやねん!ちゅうか、脛にいきなしキックのがアカンやろ!」
「なのかちゃんあいつどう絞めたります?」
「ワイの話も聞けやオイコラ。」
武士さんガン無視の子供たち。
さっきまであんなにカッコよかった武士さんも形無しだ。
可笑しくて笑いながら優しいみんなの頭を撫でた。
「みんな武士さんの言っとることほんまやけ大丈夫よ。心配してくれておおきに。もう帰らなアカン時間やろ?気付けて帰り。」
「はあーい。ほなまたね!」
元気良く帰って行く子供たちの背中に手を振る。
「たく、どんな教育されてんねん。雰囲気ブチ壊しやし。」
「ほんまやね。やけど、うち、やっぱ好きやな。この感じ。」
ぐしゃぐしゃな顔で泣き笑う。
武士さんもフッと笑った。
「せやな。」
重なった手にキラリと光った指輪と気が早い一番星が忘れられない日になった。
fin.