こっち向いて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつもと変わらない雑談に花が咲き、小一時間が経った。
足もそろそろ平気になってきた頃。
「もう平気ならぼちぼち行こか。」
気付いてくれとったんや。
その上で私が気を遣わないようにしてくれてたことにやっと気付いた。
どこまでも敵わんわあ。
「もう平気や。おおきに。あ、ちょっとお化粧だけ直してくるわ。」
「おう。」
入念に鏡の前で顔面をチェック。
緩みきっとること以外は異常なし。
リップを直して席に戻る。
「武士さんお待たせ。」
「おう、ほな行こか。」
武士さんがそのまま店を出たことでお会計が既に済まされていたことに気付いた。
ちょお待って。
何から何までかっこよすぎひん?
「武士さん、おおきに。ご馳走さんでした!」
「おう、気にすなや。」
ニカッといつもの太陽のような笑顔に目が眩む。
ああ、神さまどうか、まだ殺さんとってください。
幸せ過ぎて体から出て行きそうになる何かをグッと堪えて、再びアクセサリーショップに足を向けた。