こっち向いて
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夢中になってあちこち歩き回っていると、履き慣れないヒールに足が疲れてきた。
せやけど、お昼は食べて来とるし、初デートで足疲れたとか言う彼女嫌やない?
普通どのタイミングで休憩しよとか言うん?
そんなことを考えているとそれを察したのか武士さんが近くの喫茶店を指差した。
「喉渇いたわ。そこの店で休憩しよか。」
「あ、せやね。うちも喉渇いた。」
手を引かれるままに着いて歩く。
偶然なんかな?
そうだとしても武士さんに彼女としてエスコートして貰っているのが嬉しくてたまらない。
アカン、ニヤける。
緩む頰をぎゅっと引き締めて店員さんに案内された席に座り、メニューを手に取る。
「なあ、武士さん何飲む?」
「ワイは冷コーでええわ。なのかはミックスジュースか?」
「うん。あとな、チーズケーキも食べたい。」
「おう、好きなん頼み。」
「おおきに。」
すんません、と店員を呼んで注文を済ませてくれた。
妹扱いされていた時もこうやって色々と世話を焼いてくれてはいたが、なんだか全然気分が違う。
今日はミックスジュースを「子供の頃から変わらんなあ。」と笑う武士さんに「だって美味しいんやもん。」と笑えた。