こっち向いて
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緊張と幸せでロクに眠れず朝を迎えた。
クマとかヤバないかな。
鏡で入念に顔をチェックしてからクローゼットを開けた。
初デート。絶対に失敗したくない。
このスカート短すぎひん?
ワンピースやと気合入りすぎ?
デニムやとラフ過ぎひん?
まるで一人ファッションショー。
床に洋服がどんどん積み重なる。
最終的に少し綺麗目な白のワンピースに決めた。
化粧も合わせて大人っぽく。清楚に。
髪をセットし終え、そわそわしながらお昼を済ませたタイミングでチャイムが鳴った。
武士さんや!
はやる気持ちを抑えるようにゆっくり玄関を開けると武士さんが居た。
「おう、なのか。支度済んだか?」
「うん、大丈夫やで。」
「そか、ほな行くか?」
「うん。」
スッと自然に手を伸ばされた。
一瞬戸惑うも手を掴んだ。
プッ、と武士さんが小さく笑った。
「そんな照れんなや。普通恋人同士でそんな繋ぎ方せんやろ。」
一度手が離れ、指と指が絡んだ。
所謂恋人繋ぎ。
それだけで心臓がドキドキうるさい。
ヤバ、うち緊張でめっちゃ手汗かいてない!?
既に限界な私と対照的にいつもと変わらない武士さんがとどめの一言。
「今日の格好、大人っぽくて可愛えな。ワイ好きやわ。」
幸せ過ぎてうち今日死ぬんちゃう?
真っ赤な顔で俯いて、「おおきに。」と返すのが精一杯なのが悔しい。