こっち向いて
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帰り際自転車に跨ったひまり。
「ほな、またデートの話聞かせてや。」
「ほんまおおきに。ほなまた。」
「ほなまた。」
軽やかに走り出した背中に軽く手を振り帰路に着く。
時計を見ると5時半。
武士さんまだ練習中やろな。
そろそろ門限が近い。
ちょっとだけ顔見に行こ。
いそいそとなにわ拳闘会まで足を進めた。
ーーーーー
ーーー
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窓から少しだけ覗き込む。
中には沢山の練習しているボクサー。
その中に見慣れた背中を見つけた。
あっ、武士さんや。
汗まみれになって無我夢中に練習に打ち込む姿は贔屓目なしにカッコいい。
少しの間見惚れてしまっていたらしい。
何人かこちらに気付き始めた。
アカン、邪魔になってまう。帰らな。
サッとその場を後にした。
さっきの武士さんの真剣な眼差し。
やっぱかっこええなあ。
脳裏に焼き付いてニヤける顔が抑えきれなかった。