こっち向いて
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しばらく人混みをかき分け無言で歩いた。
後ろの抗議の声など耳も貸さず。
人気のない公園に着いた。
ようやく解放された男子はへらりと笑った。
悪かったとは微塵も思っていないようだ。
「そんな怒らんでもええやん。」
「怒るわ!!アホか!!これで勘違いされてフラれたらどないしてくれんの!?」
「俺的にはそれめっちゃラッキーやからそうなってくれたらありがたいわ。」
「…もうええわ。話したない。帰る。」
「ちょお待っ「触んなや。」
直後腕を掴まれグイッと引き寄せられた。
何がなんだか分からず、辺りを見渡すと真上に武士さんの顔があった。
え、なんやこの状況。
「さっさと去ねや。」
迫力のある態度に思わず息を呑む。
胸板に体を預けたままぼんやり武士さんの顔を眺めていると、いつの間にか男子は去っていた。