こっち向いて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
受験勉強をしたり、遊んだりしている内にあっという間に夏休みはあと半分になった。
今日は何も予定がなく、暑さにかまけてダラけていた。
「なのか電話よ。ひまりちゃんから。」
「わかった。」
母親から受話器を受け取り、耳にあてる。
「はい、もしもし?」
「あ、なのか?あんな、夏祭り行かん?」
「ええなあ。いつ?」
「明日。」
「オッケー。ほな、5時に商店街の入り口でええかな?」
「わかった!うちも浴衣着るさかいなのかも着て来てな?」
「わかった。ほな、また明日。」
「また明日。」
ガチャっと電話を切り、再びソファーに横になる。
武士さんと今年は行けそうにないなあ。
試合を控え、忙しくしている相手とは朝挨拶を交わす程度しかしていない。
こういう時、彼女ならわがまま言えるんやけどなあ。
寂しさを紛らわすべく、勢い良く起き上がり浴衣と髪飾りを見繕うことにした。