第２回
●●『えっと、つまり・・・例年になく茶葉が不作で』
家山『さらに経営する喫茶店《CHATSUMI★CAFE》でバイトテロが発生・・・』
●●『当該店舗は閉店、さらに他の店舗も深刻な売上減・・・』
家山『その結果、会社は大ピンチに・・・』
矢部『悪い事は続くでやんすね・・・』
●●『本当に・・・』
桜橋『ごめん・・・なさい』
家山『音羽・・・』
●●『（桜橋さんの様子がおかしかった理由はこれで間違いない。けど・・・）』
静森『すみません、いきなりグラウンドに押し掛けて・・・軽率でした』
桜橋『いえ、いずれ皆に話さなくてはならない事だったので・・・グラウンドの件もありますし』
●●『（このグラウンドも、おそらく近い内に手放さなくてはならなくなるだろう）』
家山『とりあえず、今後の対策を考えないと・・・』
矢部『コミットメントを考えるでやんす』
静森『・・・！』
●●『それ・・・さっき部室のテレビで流れてたCMだよね？』
桜橋『・・・それ達成したところでどうにかなる訳！？どうにもならないでしょう！！しょうもない事ドヤ顔で言わないでくれない！？』
家山『いや・・・眼鏡だから表情は見えないよ？』
桜橋『眼鏡の形が変わってるのよ！！』
●●『（た、確かに・・・）』
静森『フフ・・・』
家山『静森さん？』
桜橋『も、申し訳ございません！わざわざ御足労いただいた上に不快な思いまでさせて・・・後日改めて謝罪に伺いますので、今日のところはどうかっ・・・！！』
静森『いえ、そうではないんです。大切な事を思い出しました・・・。眼鏡の貴方、御名前は』
矢部『や、矢部でやんす。矢部昭雄でやんす！』
静森『では矢部さん。他の皆様も・・・私、こういった役職でもあります』
●●『Green Tea Soccer Club（グリーンティーサッカークラブ）GM 静森彩華？』
矢部『略してG.T.S.C.、地元の女子サッカーチームでやんす！去年から全国リーグに加入している期待の星でやんすよ』
●●『って事は、スポンサー絡みって・・・』
家山『うん。ユニホームにロゴ入ってたんだけど・・・』
静森『シーズン中にも関わらず急遽契約を解除したいという連絡があり、心配になって・・・』
桜橋『これからという時に、本当に申し訳ありませんが・・・』
静森『いえ、何とかします』
家山『何とか、って・・・』
静森『確かに我々G.T.S.C.は地域リーグで好成績を残し、昨年からは全国２部リーグに所属しております。ですが全国の壁は厚く、今年も降格こそ免れたものの昨年よりも低い順位になるのは確実です』
●●『・・・』
静森『さらには観客数も一昨年より下回っているのが現状。全国リーグに胡座をかいていた結果がこの体たらくで、応援していただいてる皆様に何とお詫びすれば・・・』
桜橋『・・・』
静森『このままの状態が続けばいずれチームは先細り、そう近くない将来には降格も・・・ですが！そんな現状は今年で終わりにします！！』
矢部『あ、熱いでやんす・・・』
静森『宣言します。来シーズン、G.T.S.C.を１部リーグに昇格させます！そして実現できなかった暁には・・・GM職を辞任します！！』
●●『いきなり？』
桜橋『・・・あ、彩華さん！焦る気持ちは理解できますが、そんな事軽々しく言わないで下さい！！』
静森『いえ、これで良いのです。選手達は皆、覚悟を持って試合に望んでいます。派遣とはいえ私だけが立場に甘えている訳にはいきません・・・』
家山『で、でも・・・』
静森『それを気付かせてくれた矢部さん、そして・・・』
●●『●●、です』
静森『●●さん、矢部さん、家山さん・・・そして音羽さん。その実現には貴方達の力が必要なのです』
矢部『オ、オイラ何でもやるでやんす！さあ、なんなりと御命令を・・・でやんす！！』
家山&桜橋『『・・・』』
●●『（ゴミを見るような目だ・・・）』
家山『えっと・・・具体的には？』
静森『インターン・・・つまり職業体験という形でG.T.S.C.のスタッフとして働いていただきます』
●●『（高校生のインターン・・・最近は珍しくないらしいけど）』
桜橋『私はともかく、他の部員は・・・もちろん私は24時間でも週7日でも働かせていただきますが』
家山『いや、倒れるから！』
矢部『オイラはスパイクでも何でも舐めるでやんす』
●●『（本当に舐めそうだ・・・）』
静森『舐める必要はありませんが、磨いていただく事はあるかもしれません。私は、ここの皆様にG.T.S.C.の未来を賭けたいのです。どうか・・・！』
桜橋『そ、そんな・・・頭を上げて下さい！』
家山『ですが、練習だけでなく本分としての学業もありますし・・・』
●●『（興味はあるけど時間云々を考えると難しそうだ。家山さんが慎重になるのも無理はない。そして・・・）』
桜橋『確かに学ぶ事は多いと思います。しかし、私は野球部のマネージャーとして皆の体調管理を』
●●『（オレはまだ、甲子園を諦めた訳ではない。その為には一日一日を・・・）』
静森『引き受けていただくのであれば、グラウンドの維持費やその他諸々の費用・・・全て征佳グループで支援しますが』
家山&桜橋『『よろしくお願いします』』
●●『（即決した！？）』
矢部『張り切ってきたでやんす！』
●●『（・・・学生の本分は？皆の体調管理は？）』
家山『さらに経営する喫茶店《CHATSUMI★CAFE》でバイトテロが発生・・・』
●●『当該店舗は閉店、さらに他の店舗も深刻な売上減・・・』
家山『その結果、会社は大ピンチに・・・』
矢部『悪い事は続くでやんすね・・・』
●●『本当に・・・』
桜橋『ごめん・・・なさい』
家山『音羽・・・』
●●『（桜橋さんの様子がおかしかった理由はこれで間違いない。けど・・・）』
静森『すみません、いきなりグラウンドに押し掛けて・・・軽率でした』
桜橋『いえ、いずれ皆に話さなくてはならない事だったので・・・グラウンドの件もありますし』
●●『（このグラウンドも、おそらく近い内に手放さなくてはならなくなるだろう）』
家山『とりあえず、今後の対策を考えないと・・・』
矢部『コミットメントを考えるでやんす』
静森『・・・！』
●●『それ・・・さっき部室のテレビで流れてたCMだよね？』
桜橋『・・・それ達成したところでどうにかなる訳！？どうにもならないでしょう！！しょうもない事ドヤ顔で言わないでくれない！？』
家山『いや・・・眼鏡だから表情は見えないよ？』
桜橋『眼鏡の形が変わってるのよ！！』
●●『（た、確かに・・・）』
静森『フフ・・・』
家山『静森さん？』
桜橋『も、申し訳ございません！わざわざ御足労いただいた上に不快な思いまでさせて・・・後日改めて謝罪に伺いますので、今日のところはどうかっ・・・！！』
静森『いえ、そうではないんです。大切な事を思い出しました・・・。眼鏡の貴方、御名前は』
矢部『や、矢部でやんす。矢部昭雄でやんす！』
静森『では矢部さん。他の皆様も・・・私、こういった役職でもあります』
●●『Green Tea Soccer Club（グリーンティーサッカークラブ）GM 静森彩華？』
矢部『略してG.T.S.C.、地元の女子サッカーチームでやんす！去年から全国リーグに加入している期待の星でやんすよ』
●●『って事は、スポンサー絡みって・・・』
家山『うん。ユニホームにロゴ入ってたんだけど・・・』
静森『シーズン中にも関わらず急遽契約を解除したいという連絡があり、心配になって・・・』
桜橋『これからという時に、本当に申し訳ありませんが・・・』
静森『いえ、何とかします』
家山『何とか、って・・・』
静森『確かに我々G.T.S.C.は地域リーグで好成績を残し、昨年からは全国２部リーグに所属しております。ですが全国の壁は厚く、今年も降格こそ免れたものの昨年よりも低い順位になるのは確実です』
●●『・・・』
静森『さらには観客数も一昨年より下回っているのが現状。全国リーグに胡座をかいていた結果がこの体たらくで、応援していただいてる皆様に何とお詫びすれば・・・』
桜橋『・・・』
静森『このままの状態が続けばいずれチームは先細り、そう近くない将来には降格も・・・ですが！そんな現状は今年で終わりにします！！』
矢部『あ、熱いでやんす・・・』
静森『宣言します。来シーズン、G.T.S.C.を１部リーグに昇格させます！そして実現できなかった暁には・・・GM職を辞任します！！』
●●『いきなり？』
桜橋『・・・あ、彩華さん！焦る気持ちは理解できますが、そんな事軽々しく言わないで下さい！！』
静森『いえ、これで良いのです。選手達は皆、覚悟を持って試合に望んでいます。派遣とはいえ私だけが立場に甘えている訳にはいきません・・・』
家山『で、でも・・・』
静森『それを気付かせてくれた矢部さん、そして・・・』
●●『●●、です』
静森『●●さん、矢部さん、家山さん・・・そして音羽さん。その実現には貴方達の力が必要なのです』
矢部『オ、オイラ何でもやるでやんす！さあ、なんなりと御命令を・・・でやんす！！』
家山&桜橋『『・・・』』
●●『（ゴミを見るような目だ・・・）』
家山『えっと・・・具体的には？』
静森『インターン・・・つまり職業体験という形でG.T.S.C.のスタッフとして働いていただきます』
●●『（高校生のインターン・・・最近は珍しくないらしいけど）』
桜橋『私はともかく、他の部員は・・・もちろん私は24時間でも週7日でも働かせていただきますが』
家山『いや、倒れるから！』
矢部『オイラはスパイクでも何でも舐めるでやんす』
●●『（本当に舐めそうだ・・・）』
静森『舐める必要はありませんが、磨いていただく事はあるかもしれません。私は、ここの皆様にG.T.S.C.の未来を賭けたいのです。どうか・・・！』
桜橋『そ、そんな・・・頭を上げて下さい！』
家山『ですが、練習だけでなく本分としての学業もありますし・・・』
●●『（興味はあるけど時間云々を考えると難しそうだ。家山さんが慎重になるのも無理はない。そして・・・）』
桜橋『確かに学ぶ事は多いと思います。しかし、私は野球部のマネージャーとして皆の体調管理を』
●●『（オレはまだ、甲子園を諦めた訳ではない。その為には一日一日を・・・）』
静森『引き受けていただくのであれば、グラウンドの維持費やその他諸々の費用・・・全て征佳グループで支援しますが』
家山&桜橋『『よろしくお願いします』』
●●『（即決した！？）』
矢部『張り切ってきたでやんす！』
●●『（・・・学生の本分は？皆の体調管理は？）』
