ばきメモ2、ばきメモスタジアム

オレは目を疑った。
彼女が着ていたのは、間違いなく水着だった。
それも、スクール水着ではなく大胆な黒のビキニ。
夏、一緒に海へ行った時に着ていた物だ。

しかし今は3月。
寒くはないのだろうか。

『なんてことは無いわ。アナタとは鍛え方が違うのよ』

そう言いながらも、明らかに鳥肌が立っているのをオレは見逃さなかった。

押し倒す
なだめる



オレは改めて彼女を見てみた。
制服姿だと着痩せする胸が、今は惜し気もなく晒されている。
凹凸がはっきりしており、まさにグラビアアイドル顔負けのスタイルだ。
相変わらず鳥肌が立っているが、オレの一部分も(以下略)。

『え・・・きゃあっ!?』

後は本能が命じるままに行動した。
いきなりのル●ンダイブに、さすがの彼女も反応できなかったらしい。
そしてそのまま押し倒した。
自分でも息が荒くなっているのが分かる。

『やだ・・・離してよっ・・・!』

それでも必死に脱出を図る彼女。
だが、今回ばかりは野獣と化してしまったオレ相手に分が悪そうだ。

『お願いだから・・・え?』

彼女の手がオレの《ある部分》に触れた。
・・・そして。

『変・・・態!!』

固くなった《ある部分》を思いっきり蹴り上げられ、オレは泡を吹きながら昏倒した。

『私の事そういう目で見てたのね!・・・もう二度と使い物にならなくしてやるわ!!』

股間に容赦無い蹴りが浴びせ続けられる。
そんな格好していれば誰だってそうなるって・・・そう思いながらオレは、意識を失った。

次へ(敗北エンド)
リトライ



淡い思い出が蘇ってくる。
海から帰ってきたその日の夜は、あまりの興奮に眠れなかった。
箱一つ、空にしてしまった。

いつになったらオレは彼女と・・・。
悶々としながらも、自分がやるべき事を考える。
そして、思い浮かんだ。

『何よ?周り見ろって?・・・あ』

いつも以上に集まってるギャラリーを見て彼女の表情が凍り付いた。
ズボンの前を鞄で隠しながらモジモジしているのもいれば、携帯電話のカメラで撮影しているのもいる。

『イ・・・イヤァァァー!見ないでー!撮らないでー!!』

当然、世間体を気にする彼女はその場に座り込み悲鳴を上げ始めた。
だったら何で、こんな格好をしているのだろうか。

『だって・・・水着・・・見たいって・・・』

そういえば数日前、そんな事を言った気がする。

『だから・・・制服の・・・下に・・・』

恥ずかしさと寒さでブルブル震えている。
(一応)彼氏として、次にやるべき事は一つだ。

『あ・・・』

オレは自分の上着を脱ぎ、彼女の身体に掛けた。
ギャラリーからブーイングと拍手が湧き上がる。
そして真っ赤になって俯いてしまった彼女の手を引き、オレ達はその場を後にした。

そしてその日の夜。
先日卒業式を迎えた彼女だが、オレも彼女で(以下略)。

次へ(勝利エンド)
リトライ
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