コラボ作品

【オカルト電波少女】
オカルト女『クキカワ、大丈夫ですか!?』
クキカワ『キミか。ちょうど私もかけようと思っていた』
オカルト女『話してもらえますね?』

(姿を消している間に)何かあった事は、間違いなく察しているだろう。
そして、彼女に話しておかなければならない事は・・・

オカルト女『そっくりな自分・・・ですか?』
クキカワ『・・・ああ』
オカルト女『全く同じ、という訳では無いんですよね?』

菊川、と名乗った男の事だ。
他の2人・・・まずは巨乳の女教師《なつき》に関しては特に気にしなくても大丈夫だろう。
高校生の前で水着姿を披露する等、教師としてはアレかもしれないがそれはPTAの仕事だ。
女子高生の《ユリ》には若干引っ掛かりを覚えたが、当面の脅威ではない。

クキカワ『だが仮に奴が変装でもしたら、気付かない可能性すらある』
オカルト女『男の兄弟はいないはずですよね?』
クキカワ『そのはずだが・・・』
オカルト女『そもそもその菊川という男、一体何が・・・』



オカルト女『まさか・・・そんな事が』
クキカワ『左手の人差し指、動かせるか?』
オカルト女『あ、はい』
クキカワ『それがどうやって動かせばいいのか全く分からなくなる、そんな感じだ』
オカルト女『その・・・今は?』
クキカワ『今は大丈夫だ』

確かめてみる。
全く問題は無い。

オカルト女『教団の人間ですか?』
クキカワ『幹部にそんなのがいれば知らないはずはない。念の為、明日一般信者の方を調べてみる』
オカルト女『分かりました・・・』

明日は臨時休暇を貰えるらしいが、事態が事態だけに一日たりともムダに過ごす訳にもいかない。

クキカワ『・・・』
オカルト女『・・・クキカワ』
クキカワ『何だ?』
オカルト女『別に・・・後悔してませんよ?』
クキカワ『・・・』
オカルト女『むしろ、貴方は・・・』
クキカワ『あの場面で放っておく事などできない』
オカルト女『そう・・・良かった。おやすみ、クキカワ』

電話は切れた。

クキカワ『・・・』

もう7年、いや8年だろうか。
あの出来事から、全ては始まった。
私が余計な事をしなければ、彼女は平穏に過ごせていたかもしれない。
そして、私自身も・・・


クキカワ『・・・』

だが、仮にあの場所へ戻る事ができたとしても私は同じ事を繰り返すだろう。
そして今は、できる事をするだけだ。

もう寝る
別の選択肢も試す




ライバル『ええーい、しぶといっ!』
幼なじみ『びくともしませんね・・・』
彼女『やむを得ないわ・・・2人、お願い』

彼女がオカルト電波少女とクキカワに呼び掛ける。

オカルト女『分かりました・・・クキカワ』
クキカワ『・・・ああ』

差し出された手を取り、そのまま抱き抱えるような形になる。

幼なじみ『わぁ~、大胆♪』
ライバル『茶化さないの。でもクッキーちゃん、変な気起こしちゃダメよ?』
クキカワ『起こすかっ』
彼女『こうでもしないと、衝撃で吹き飛ばされるからね』
オカルト女『そうですよ、変な所触っちゃダメですからね?』
クキカワ『変な所って?』
オカルト女『・・・お尻とか!胸とかッ!!』
幼なじみ『なんかオカルトちゃん、テンション高過ぎ・・・』
ライバル『これから一発かます訳だし、気合い入れないとね』
幼なじみ『かますって、愛の結晶?』
彼女『そんな訳無いでしょ?まあ、ある意味そうかもしれないけど』

みんな結構楽しそうだ。

オカルト女『ああもう!カウントダウン始めます・・・5!!』
ライバル『ちょ・・・早いって!』
クキカワ『・・・4!』
彼女『2人とも急いで!』
幼なじみ『は、はいっ!』

オカルト電波少女とクキカワをその場に残し、全員で走り出す。
少しして、カウントダウンが再開された。

オカルト女『3!』
クキカワ『2!』
オカルト女&クキカワ『『1!』』

全員が一旦伏せる。
・・・そして。



オカルト女&クキカワ『『いっけぇぇぇぇー!!』』



幼なじみ『この後で、オカルトちゃんの《貴方達は蛆虫にも~》に繋がる訳だね』
クキカワ『そうだ。いかがだったかな?』
幼なじみ『まさか、あの人達が出てくるとは思わなかったね』
クキカワ『本編コラボというのを一度やってみたかったらしい』

幼なじみ『片方はおっ●い大きいし、片方は先輩以上の超大金持ち・・・羨ましいな~』
クキカワ『金稼ぎの手段なら、幾つか紹介できない事も無いが?』
幼なじみ『どうせロクでもない事ばっかりでしょ?って、今の私達も似たような物か・・・』
クキカワ『お、ようやく認めたな。それに教団の資金源は全てが反社会的な物ばかりでは無いぞ』
幼なじみ『飲食店とか経営してるんだよね?作中に出てきたステーキハウスとか』

クキカワ『最近だとグッズ販売にも力を入れてるみたいだな』
幼なじみ『例えば?』
クキカワ『マニア向けに教団のTシャツとか各種オカルトグッズのレプリカ、儀式のDVDとかだな』
幼なじみ『そういえば以前オカルトちゃんが、怪しげな御札とか水晶とか見てウットリしてたけど・・・』
クキカワ『どうしても欲しいって言われて、格安で譲ってやったのだ』
幼なじみ『後で先輩にシメてもらわなきゃ・・・』
クキカワ『どっちを?』
幼なじみ『両方。で、他には?』

クキカワ『若い男性を中心にキャラクターのグッズが売れてるらしいな』
幼なじみ『《教ちゃん》だっけ・・・?』
クキカワ『今度、ゲームの主人公としても抜擢されるらしい』
幼なじみ『課金?』
クキカワ『おそらくは』

幼なじみ『・・・冒頭の怪しいドリンクは?』
クキカワ『あれか。クレームや健康被害が多発した為に担当者は左遷された』
幼なじみ『・・・』
クキカワ『全く困った物だ。たまに売れたと思えば、それ以上の大損害・・・』
幼なじみ『そんな物・・・勧めるなぁっ!!』
クキカワ『・・・ぐわっはぁっ!!』


11/21ページ