コラボ作品
【ライバル】
ライバル『おっつー!』
クキカワ『キミか。今日はすまなかったな』
画面に表示されていた名前は・・・BMSのリーダーにして女子野球界の元中心選手、通称《ライバル》だった。
共通の話題があるので、私がBMSに協力するようになってからは電話してくる事もそう珍しくはない。
ライバル『明日は特別に休みにしたから、ゆっくり羽を伸ばしてね。なんなら私と・・・』
クキカワ『遠慮しておく。で、休みの方は構わないのか?』
多少は気晴らしになるのかもしれないが、今はそれどころでは無い。
下手をすれば、自分だけの問題では済まなくなる。
ライバル『うん。何かあったんだよね?いつも以上におかしかったもん』
クキカワ『いつも以上、って・・・』
ライバル『それはともかく、ちょっと聞きたい事があるんだけど』
電話口から聞こえる声が、真剣味を帯びた物になる。
どうやら本題に入るようだ。
ライバル『ミゾットって会社、知ってる?』
クキカワ『ミゾット・・・髭剃りのメーカーか?』
ライバル『近いけど違う。もしかしたら、読み方違うかも』
クキカワ『と、言うと?』
ライバル『例えば・・・マゾットとか?ちなみに私はMじゃなくてSの方ね』
クキカワ『・・・』
そういった店でも開けば、儲かると思うが。
ライバル『いや・・・そういう店ってさ、最後には男の(以下略)』
クキカワ『・・・ちなみに何の会社だ?』
ライバル『スポーツメーカー。聞いた事無い?』
記憶の糸を手繰り寄せてみる。
ミゾット、マゾット・・・どちらの名前にも覚えは無い。
クキカワ『知らないな。あまり大きな会社じゃないのか?』
ライバル『会社の規模は分からないけど、かなり実績のあるメーカーだと思う。あのボール、革の質感とか明らかにプロ仕様だし』
クキカワ『ボール・・・プロ仕様・・・まさか!』
慌てて衣装のポケットを探ってみる。
・・・無い。
上のフロアにある道場で尋問(というか拷問)を受けた時に落としたか奪われたのだろう。
ライバル『慌てちゃって。可愛い~・・・』
クキカワ『今、何処に?』
ライバル『私が預かってる。何となくだけど、外に出しちゃいけない気がして』
クキカワ『・・・』
察しが良くて助かる。
ライバル『ちなみにクッキーちゃんは外に(以下略)』
クキカワ『・・・クッキーって何だ、クッキーって』
ライバル『あだ名。っていうか、下ネタはスルー?』
クキカワ『それより、今度仕事前に会えないか?』
ライバル『え、何?ムラムラしてきちゃった?もう・・・クッキーちゃんのエッチ★』
クキカワ『・・・』
疲れた。
おそらく、大学時代まで抑圧された生活を送っていた反動が今出ているのだろう。
昔一度会った事があるのだが、その時とは全然違う。
10年以上も経っているので、当たり前と言えば当たり前だが。
とりあえず明後日、伝える事を伝えよう。
それにしてもあの男、一体何の意味があってあんな物(ボール)を手渡したのか。
あの女(ライバル)によれば、妙な印字やバーコード、そして仕掛けが施されているような形跡も無かったらしい。
クキカワ『・・・』
一度考えるのを止め、携帯電話を見てみる。
あの女(ライバル)から《私の秘密画像送ろっか?》とメールが来ていたので、《写真をプリントして教団内で売りさばいてやる》と返信した。
もう寝る
別の選択肢も試す
ライバル『おっつー!』
クキカワ『キミか。今日はすまなかったな』
画面に表示されていた名前は・・・BMSのリーダーにして女子野球界の元中心選手、通称《ライバル》だった。
共通の話題があるので、私がBMSに協力するようになってからは電話してくる事もそう珍しくはない。
ライバル『明日は特別に休みにしたから、ゆっくり羽を伸ばしてね。なんなら私と・・・』
クキカワ『遠慮しておく。で、休みの方は構わないのか?』
多少は気晴らしになるのかもしれないが、今はそれどころでは無い。
下手をすれば、自分だけの問題では済まなくなる。
ライバル『うん。何かあったんだよね?いつも以上におかしかったもん』
クキカワ『いつも以上、って・・・』
ライバル『それはともかく、ちょっと聞きたい事があるんだけど』
電話口から聞こえる声が、真剣味を帯びた物になる。
どうやら本題に入るようだ。
ライバル『ミゾットって会社、知ってる?』
クキカワ『ミゾット・・・髭剃りのメーカーか?』
ライバル『近いけど違う。もしかしたら、読み方違うかも』
クキカワ『と、言うと?』
ライバル『例えば・・・マゾットとか?ちなみに私はMじゃなくてSの方ね』
クキカワ『・・・』
そういった店でも開けば、儲かると思うが。
ライバル『いや・・・そういう店ってさ、最後には男の(以下略)』
クキカワ『・・・ちなみに何の会社だ?』
ライバル『スポーツメーカー。聞いた事無い?』
記憶の糸を手繰り寄せてみる。
ミゾット、マゾット・・・どちらの名前にも覚えは無い。
クキカワ『知らないな。あまり大きな会社じゃないのか?』
ライバル『会社の規模は分からないけど、かなり実績のあるメーカーだと思う。あのボール、革の質感とか明らかにプロ仕様だし』
クキカワ『ボール・・・プロ仕様・・・まさか!』
慌てて衣装のポケットを探ってみる。
・・・無い。
上のフロアにある道場で尋問(というか拷問)を受けた時に落としたか奪われたのだろう。
ライバル『慌てちゃって。可愛い~・・・』
クキカワ『今、何処に?』
ライバル『私が預かってる。何となくだけど、外に出しちゃいけない気がして』
クキカワ『・・・』
察しが良くて助かる。
ライバル『ちなみにクッキーちゃんは外に(以下略)』
クキカワ『・・・クッキーって何だ、クッキーって』
ライバル『あだ名。っていうか、下ネタはスルー?』
クキカワ『それより、今度仕事前に会えないか?』
ライバル『え、何?ムラムラしてきちゃった?もう・・・クッキーちゃんのエッチ★』
クキカワ『・・・』
疲れた。
おそらく、大学時代まで抑圧された生活を送っていた反動が今出ているのだろう。
昔一度会った事があるのだが、その時とは全然違う。
10年以上も経っているので、当たり前と言えば当たり前だが。
とりあえず明後日、伝える事を伝えよう。
それにしてもあの男、一体何の意味があってあんな物(ボール)を手渡したのか。
あの女(ライバル)によれば、妙な印字やバーコード、そして仕掛けが施されているような形跡も無かったらしい。
クキカワ『・・・』
一度考えるのを止め、携帯電話を見てみる。
あの女(ライバル)から《私の秘密画像送ろっか?》とメールが来ていたので、《写真をプリントして教団内で売りさばいてやる》と返信した。
もう寝る
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