コラボ作品
【女子高生(ユリ)】
ユリ『あ、ありがとうございます・・・』
なつき『私は構わんが、捕まるぞ』
クキカワ『それもそうだな』
ユリ『あー!先生酷いー・・・』
なつき『ええい、引っ付くな!』
ユリ『アタッ!』
クキカワ『・・・』
教団の施設内で時々行われるお笑いライブより、余程面白かった。
何度か代行で警備を担当した事があるのだが、聞くところによると日によって(出演者の)当たりハズレがあるらしい。
なつき『という訳だから、明日の昼までには返してくれ』
クキカワ『延滞料金は?』
なつき『今ならキャンペーン中で、一週間までなら無料だ』
ユリ『二人ともひどっ・・・あれ?』
突然、ノックの音が聞こえた。
女2人が顔を見合わせる。
女子高生(ユリ)のアイコンタクトに対し、巨乳女(なつき)が小さく首を振る。
おそらく、『他に誰か呼んでます?』『いや、私は知らんぞ』みたいなやり取りが交わされているのだろう。
クキカワ『・・・』
招かれざる客なのは、私の方。
そして・・・
??『すみません、菊川です』
ユリ『これは・・・一体?』
今、ドアの向こうにいるのが・・・本来のゲストなのだろう。
ユリ『クキカワさん』
クキカワ『いや、私はキクカワ・・・じゃなくてクキカワか』
菊川と入れ違うようにスタジオを飛び出すも、出口が何処なのか分からない。
しばらく歩いていると、先程の女子高生(ユリ)が追い掛けてきた。
ユリ『ごめんなさい・・・その』
クキカワ『いや、人違いはよくある事だ。気にしなくていい』
ユリ『そうでなくて・・・私、貴方の事も知っています』
クキカワ『知っている?』
ユリ『はい。菊川さんじゃないって、最初から分かっていました・・・』
背中にゾクリとした感覚が走る。
クキカワ『それは、どういう・・・』
ユリ『ここは、特別なんです』
クキカワ『みたいだな』
ユリ『でも、せっかくだから少しお話を聞いてみたくて・・・本当にごめんなさい!』
女子高生(ユリ)が深々と頭を下げる。
やはり育ちは良いのだろう。
あの女みたいにエキセントリックな性格にならない事を願いたい。
クキカワ『構わないけど・・・』
ユリ『伊勢崎さんっていうのは、《こちら》のプロ野球選手です』
こちらが聞こうとした事を、口に出す前に返された。
クキカワ『ならば・・・菊川について、何か知っているのか?』
ユリ『・・・!い、いえ・・・』
女子高生(ユリ)の態度が急におかしくなった。
やはりあの男、何か曰く付きのようだ。
私と同じ事を感じているのか、それとも別の何かか。
クキカワ『すまない・・・出口は』
ユリ『えっと・・・あ、そうだ!』
スカートのポケットから白い何かを取り出した。
クキカワ『ボール?』
ユリ『はい。菊川さんから、渡すように頼まれて』
サインかと思ったが、違うようだった。
握った瞬間に、その感触に気が付く。
クキカワ『硬球か・・・』
ユリ『クキカワさん』
クキカワ『・・・』
ユリ『今度は、ゲストで来て下さい。お待ちしてます』
クキカワ『ああ・・・』
先に進む
別の選択肢も試す
ユリ『あ、ありがとうございます・・・』
なつき『私は構わんが、捕まるぞ』
クキカワ『それもそうだな』
ユリ『あー!先生酷いー・・・』
なつき『ええい、引っ付くな!』
ユリ『アタッ!』
クキカワ『・・・』
教団の施設内で時々行われるお笑いライブより、余程面白かった。
何度か代行で警備を担当した事があるのだが、聞くところによると日によって(出演者の)当たりハズレがあるらしい。
なつき『という訳だから、明日の昼までには返してくれ』
クキカワ『延滞料金は?』
なつき『今ならキャンペーン中で、一週間までなら無料だ』
ユリ『二人ともひどっ・・・あれ?』
突然、ノックの音が聞こえた。
女2人が顔を見合わせる。
女子高生(ユリ)のアイコンタクトに対し、巨乳女(なつき)が小さく首を振る。
おそらく、『他に誰か呼んでます?』『いや、私は知らんぞ』みたいなやり取りが交わされているのだろう。
クキカワ『・・・』
招かれざる客なのは、私の方。
そして・・・
??『すみません、菊川です』
ユリ『これは・・・一体?』
今、ドアの向こうにいるのが・・・本来のゲストなのだろう。
ユリ『クキカワさん』
クキカワ『いや、私はキクカワ・・・じゃなくてクキカワか』
菊川と入れ違うようにスタジオを飛び出すも、出口が何処なのか分からない。
しばらく歩いていると、先程の女子高生(ユリ)が追い掛けてきた。
ユリ『ごめんなさい・・・その』
クキカワ『いや、人違いはよくある事だ。気にしなくていい』
ユリ『そうでなくて・・・私、貴方の事も知っています』
クキカワ『知っている?』
ユリ『はい。菊川さんじゃないって、最初から分かっていました・・・』
背中にゾクリとした感覚が走る。
クキカワ『それは、どういう・・・』
ユリ『ここは、特別なんです』
クキカワ『みたいだな』
ユリ『でも、せっかくだから少しお話を聞いてみたくて・・・本当にごめんなさい!』
女子高生(ユリ)が深々と頭を下げる。
やはり育ちは良いのだろう。
あの女みたいにエキセントリックな性格にならない事を願いたい。
クキカワ『構わないけど・・・』
ユリ『伊勢崎さんっていうのは、《こちら》のプロ野球選手です』
こちらが聞こうとした事を、口に出す前に返された。
クキカワ『ならば・・・菊川について、何か知っているのか?』
ユリ『・・・!い、いえ・・・』
女子高生(ユリ)の態度が急におかしくなった。
やはりあの男、何か曰く付きのようだ。
私と同じ事を感じているのか、それとも別の何かか。
クキカワ『すまない・・・出口は』
ユリ『えっと・・・あ、そうだ!』
スカートのポケットから白い何かを取り出した。
クキカワ『ボール?』
ユリ『はい。菊川さんから、渡すように頼まれて』
サインかと思ったが、違うようだった。
握った瞬間に、その感触に気が付く。
クキカワ『硬球か・・・』
ユリ『クキカワさん』
クキカワ『・・・』
ユリ『今度は、ゲストで来て下さい。お待ちしてます』
クキカワ『ああ・・・』
先に進む
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