コラボ作品

【スタジオから出る】
クキカワ『・・・』

腹が痛いと嘘をついて、スタジオから出た。
もちろん探すのはトイレではなく、出口だ。

??『驚いたよ、まさかキミに会えるなんて・・・』
クキカワ『・・・!』

非常口の看板を見つけた所で、後ろから声がした。
振り向こうとしたが身体が言う事を聞かない。

??『ここは・・・何でもありの空間らしいからね』

間違いない。
“自分”の声だ。
つまり・・・

クキカワ『菊川・・・なのか?』
菊川『ああ』

彼が本来のゲスト、菊川だろう。
それはそうとして、先程から身体の様子がおかしい。
例の“能力”が使えない。
考えられる原因は・・・

クキカワ『キミは、私と同じか?』
菊川『・・・そうだ』

何て事だ。
早く、スタジオから出なければ。

クキカワ『ぐ・・・』
菊川『出口はそこを左に曲がった所だ。でも、その前に・・・』
クキカワ『・・・!』

手に、何か握らされた。
硬くて丸い感触。
そして縫い目。
見ないでも分かる。

先に進む
別の選択肢も試す



【リハーサルを続ける】
ユリ『アタッ!先生酷い~・・・』
なつき『オマエに比べればマシだ』
クキカワ『・・・』

リハーサルが始まった。
番組の内容はというと、おそらく日常のネタを中心にトークが進行していく。
時折、ユリと名乗った女子高生のボケ(意外と下ネタが多いのには驚いた)に残念な巨乳女のなつきがツッコミを入れている。

ユリ『大丈夫ですよ、住む場所が離れても収録には駆けつけます』
なつき『とか言っておきながら、前に一度サボっただろ』
ユリ『う・・・』
クキカワ『・・・』

はっきり言って、全然話に付いていけない。
唯一分かったのは、この《ユリ》という女子高生が野球をしていてポジションはあの女(ライバル)と同じショートらしい、という事だけだった。
巨乳女は《先生》と呼ばれているので、ユリのクラスの担任なのだろうか。

ユリ『今夜の《プレゼントクイズ》!答えは・・・』
なつき『いや、他の選択肢おかしいだろ・・・』
クキカワ『・・・』

実は、先程から出ていく機会を伺っていた。
そして、ちょうど一区切り付いたので席を立つ。

ユリ『ところで、私と先生どっちが好みですか?』

いきなりそんな質問をされたので驚いた。
どう答えようか・・・

【選択肢】
⇒残念な巨乳女(なつき)
 女子高生(ユリ)
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