ばきメモソルジャー
幼なじみ『あ、本当だ!』
ライバル『ね?』
幼なじみ『ほら、この記事。・・・っていうか、大丈夫?』
痛む腕を擦りながら立ち上がり、幼なじみのスマホを見てみる。
画面にはWikipediaのページが表示されていた。
冒頭に表示されている名前を見てみる。
幼なじみ『これで《クキカワ》って読むんだね。ポジションは・・・《投手/外野手》?』
ライバル『両刀使い・・・じゃなくて、二刀流ってやつね』
彼女『もっとも、ピッチャーとして出たのは最初の年に2試合だけですけど』
幼なじみ『あ、本当だ』
成績を見てみる。
最後の1年を除いて、わりとコンスタントに出場していた。
タイトルには縁が無かったようだが、毎年そこそこの打率と年間2ケタホームランも何度か記録している。
ライバル『アレ、持ってきた?』
彼女『ええ』
彼女が取り出したのは・・・
幼なじみ『実況、パワフルプロ野球・・・?』
超有名な野球ゲーム、実況パワフルプロ野球。
通称パワプロ。
幼なじみ『これって、主人公君が来た日に・・・』
パッケージの裏側を見てみた。
《20●●年シーズン終了時データ搭載!》とカラフルな文字で出ている。
結構前の作品らしい。
オカルト女『この頃は毎年2つ出てましたね』
ライバル『決定版ってやつだね。お・・・画面も4:3だー、懐かしー』
幼なじみ『ピッチャーは《蒼河》・・・確か、女の人のピッチャーですよね?』
ライバル『この年だとあんま強くないから、使うには愛が必要ね』
画面写真に出ているキャラクターが全員同じ顔だという事に時代を感じる。
せっかくの女子選手なのに、ちょっと残念。
彼女『私も残念だわ、ここでお別れなんて・・・』
彼女『ってそうじゃなくて、中身よ中身』
幼なじみ『中身・・・あ!』
ソフトのパッケージを開けた幼なじみが、驚きの声をあげる。
こっちはこっちで、危うく脳の中身が出る所だった。
彼女『大げさね』
幼なじみ『ひょっとして・・・サイン?』
ライバル『うん』
ブックレット(説明書)の表紙に何かの模様みたいな物が描かれていた。
その下には彼女の下の名前がローマ字で書かれていたが、その前に書かれていた文字はdearではなくFu●kだった。
彼女『さすがの私も、グーで殴ったわ・・・』
いや、あなた日常茶飯事じゃないですか。
ライバル『はい、ストップ』
彼女『う・・・』
ライバルさんの対応が後数秒遅れていれば、グーで殴られていた。
ありがとう、ライバルさん。
幼なじみ『って事は、オカルトちゃんも?』
オカルト女『あ、いえ・・・私の場合は』
彼女とライバルさんに目配せする。
二人が頷いたのを見て、オカルト電波少女が口を開いた。
ライバル『ね?』
幼なじみ『ほら、この記事。・・・っていうか、大丈夫?』
痛む腕を擦りながら立ち上がり、幼なじみのスマホを見てみる。
画面にはWikipediaのページが表示されていた。
冒頭に表示されている名前を見てみる。
幼なじみ『これで《クキカワ》って読むんだね。ポジションは・・・《投手/外野手》?』
ライバル『両刀使い・・・じゃなくて、二刀流ってやつね』
彼女『もっとも、ピッチャーとして出たのは最初の年に2試合だけですけど』
幼なじみ『あ、本当だ』
成績を見てみる。
最後の1年を除いて、わりとコンスタントに出場していた。
タイトルには縁が無かったようだが、毎年そこそこの打率と年間2ケタホームランも何度か記録している。
ライバル『アレ、持ってきた?』
彼女『ええ』
彼女が取り出したのは・・・
幼なじみ『実況、パワフルプロ野球・・・?』
超有名な野球ゲーム、実況パワフルプロ野球。
通称パワプロ。
幼なじみ『これって、主人公君が来た日に・・・』
パッケージの裏側を見てみた。
《20●●年シーズン終了時データ搭載!》とカラフルな文字で出ている。
結構前の作品らしい。
オカルト女『この頃は毎年2つ出てましたね』
ライバル『決定版ってやつだね。お・・・画面も4:3だー、懐かしー』
幼なじみ『ピッチャーは《蒼河》・・・確か、女の人のピッチャーですよね?』
ライバル『この年だとあんま強くないから、使うには愛が必要ね』
画面写真に出ているキャラクターが全員同じ顔だという事に時代を感じる。
せっかくの女子選手なのに、ちょっと残念。
彼女『私も残念だわ、ここでお別れなんて・・・』
彼女『ってそうじゃなくて、中身よ中身』
幼なじみ『中身・・・あ!』
ソフトのパッケージを開けた幼なじみが、驚きの声をあげる。
こっちはこっちで、危うく脳の中身が出る所だった。
彼女『大げさね』
幼なじみ『ひょっとして・・・サイン?』
ライバル『うん』
ブックレット(説明書)の表紙に何かの模様みたいな物が描かれていた。
その下には彼女の下の名前がローマ字で書かれていたが、その前に書かれていた文字はdearではなくFu●kだった。
彼女『さすがの私も、グーで殴ったわ・・・』
いや、あなた日常茶飯事じゃないですか。
ライバル『はい、ストップ』
彼女『う・・・』
ライバルさんの対応が後数秒遅れていれば、グーで殴られていた。
ありがとう、ライバルさん。
幼なじみ『って事は、オカルトちゃんも?』
オカルト女『あ、いえ・・・私の場合は』
彼女とライバルさんに目配せする。
二人が頷いたのを見て、オカルト電波少女が口を開いた。