ばきメモソルジャー
□NEXT Spring
彼女『無事に終わって何よりでしたね』
ライバル『そうね・・・ちょっと名残惜しいけど』
その日の内に撤収作業を終え、明け方には業者のトラックを見送った。
これって、世間一般には夜逃げと呼ばれる物に該当するのでないだろうか。
クキカワ『細かい事を気にしてはダメだ、少年。・・・お疲れだったな』
オカルト女『・・・ふう』
近くの自販機で買ったポ●リを飲む、オカルト電波少女と神官クキカワ。
汗一つかいていない超人2名とは違い、多少堪えている様子だった。
幼なじみ『うーん・・・やっぱ勿体ないなー、何かに活用できたら良いのに』
幼なじみが雑居ビルを見ながら呟く。
オレが通ったのは一ヶ月に満たない間だったが、その間にも色々な事があった。
これでお別れかと思うと、少し寂しい。
彼女『そうは言ってもね、常に監視されているようなビルにいつまでもいる訳にはいかないわ』
ライバル『うん、今はデマ情報流してるからいないけど』
そんな事してたのか。
間違いなく、オレもマークされているだろう。
あーあ・・・
クキカワ『さて・・・お別れだ。先に行くぞ』
幼なじみ『これからどうするの?夜は会計も一人でやらなきゃいけないんだよね?』
どんぶりが山積みになっているだけでなく、店員が倒れていた事まであったらしい。
せめて食券導入すれば良いのに。
クキカワ『ああ、しかも強盗の相手まで・・・ってそうではない。高校時代の元カノが新しくできるチームの監督をやるらしく、GMにならないかと誘われている』
幼なじみ『おお、ノリツッコミ。っていうか彼女いたんだ?』
クキカワ『今はたまにメールする位だけどな』
携帯電話を開き、画面を確認している。
この人、未だにガラケー使っているのか。
クキカワ『画面を直接触るのに抵抗があってな・・・』
幼なじみ『意外と潔癖症なんだね。そんな格好してるのに』
彼女『J●の駅のトイレには石鹸が無いって、いつも愚痴ってるのよ』
クキカワ『東京メ●ロや西●にはあるのに、おかしくないか?』
オカルト女『ウェットティッシュを常に持ち歩いている位ですからね・・・』
ライバル『私なんか、石鹸あっても使わないけど?』
それは使いましょうよ。
彼女『それ以前に、洗っていない事も多いでしょう?』
ライバル『・・・ギクッ!?』
・・・おいおい。
オカルト女『あ、あの・・・チームって?』
クキカワ『もちろん女子の野球リーグだ。そうでないと出演できないだろう』
彼女『残念ながら貴方のイベントは一切無いわ』
クキカワ『何と!』
幼なじみ『・・・仮に追加されても、ロクでもない事ばかり起こりそうだもんね』
洗脳されて試合中に暴れだしたり、とか。
ライバル『ところでさ、チーム作るって話だけどアテはあるの?』
クキカワ『問題無い。アップデートの度にOB選手が追加されているだろう。彼女達を洗脳・・・ではなくスカウトする』
やっぱり。
彼女『OB選手・・・つまりは引退したりNPB入りした選手達の事ね』
幼なじみ『微妙に名前変わってるから、一見誰が誰だか分からないよね』
オカルト女『そのままだと色々と問題がありますから・・・』
幼なじみ『それもそうだね。でも、メンバーによってはゲームバランスがおかしくなったりしない?』
ゲームバランスとかいうな。
確かに重要だけど。
クキカワ『物語の初めに私のチームを参加させるか選べるからな。単にまぐわいを楽しみたいのであれば《参加させない》を選べば良いだけの事だ』
まぐわいとか言うな。
ライバル『でも、一部のイベントが変化するかもしれないわよ』
幼なじみ『どうして?』
ライバル『いやー、そろそろ環境を変えてみたいかなって・・・ね?』
クキカワ『い、いや・・・それは』
ライバル『ああ?何よその微妙な反応?いつぞやのエンドみたいに朝まで語り合う?』
幼なじみ『別人みたくゲッソリしてたよねー。魔力じゃなくて●力吸われちゃった?』
オカルト女『桃源郷を見たのですね・・・』
クキカワ『やめろ・・・思い出させるなっ!そもそもあれは桃源郷ではない・・・無限地獄だ!!ぁぁぁぁ・・・』
苦悩する神官クキカワ。
伏せ字にすると逆にイヤらしいな。
ライバル『失礼しちゃうわね・・・』
彼女『そういえば、定期代の差額まだ貰ってなかったわ』
クキカワ『さっきのポ●リだけではダメか?』
女4人『『『『ダメ!!』』』』
女4人の声がハモった。
クキカワ『と、とにかく私はもう行くぞ』
ライバル『じゃあ、今度は球場でね』
彼女『あ、ちょっと!定期代!!』
オカルト女『行ってしまいましたね・・・』
オカルト電波少女が呟く。
朝の陽射しに照らされ、表情を伺う事はできない。
彼女『しばらくボールも投げてないわね・・・大丈夫かしら』
大丈夫でしょう。
5階にある道場で、散々オレの事ぶん投げてきたんだし。
彼女『もう一度投げれば、ボールの投げ方も思い出すかもしれないわ』
掴み掛かって来るのを必死で押し止める。
オカルト女『フフ・・・』
そんなオレ達を、楽しそうに見ているオカルト電波少女。
いつまでもこんな所にいたらヤバいんじゃないのか?
彼女『むう・・・仕方ないわね』
渋々だが納得し、4人で歩き出す。
その道中、オレの頭の中をよぎったのは・・・
【選択肢】
⇒リーグの事
教団の事
彼女『無事に終わって何よりでしたね』
ライバル『そうね・・・ちょっと名残惜しいけど』
その日の内に撤収作業を終え、明け方には業者のトラックを見送った。
これって、世間一般には夜逃げと呼ばれる物に該当するのでないだろうか。
クキカワ『細かい事を気にしてはダメだ、少年。・・・お疲れだったな』
オカルト女『・・・ふう』
近くの自販機で買ったポ●リを飲む、オカルト電波少女と神官クキカワ。
汗一つかいていない超人2名とは違い、多少堪えている様子だった。
幼なじみ『うーん・・・やっぱ勿体ないなー、何かに活用できたら良いのに』
幼なじみが雑居ビルを見ながら呟く。
オレが通ったのは一ヶ月に満たない間だったが、その間にも色々な事があった。
これでお別れかと思うと、少し寂しい。
彼女『そうは言ってもね、常に監視されているようなビルにいつまでもいる訳にはいかないわ』
ライバル『うん、今はデマ情報流してるからいないけど』
そんな事してたのか。
間違いなく、オレもマークされているだろう。
あーあ・・・
クキカワ『さて・・・お別れだ。先に行くぞ』
幼なじみ『これからどうするの?夜は会計も一人でやらなきゃいけないんだよね?』
どんぶりが山積みになっているだけでなく、店員が倒れていた事まであったらしい。
せめて食券導入すれば良いのに。
クキカワ『ああ、しかも強盗の相手まで・・・ってそうではない。高校時代の元カノが新しくできるチームの監督をやるらしく、GMにならないかと誘われている』
幼なじみ『おお、ノリツッコミ。っていうか彼女いたんだ?』
クキカワ『今はたまにメールする位だけどな』
携帯電話を開き、画面を確認している。
この人、未だにガラケー使っているのか。
クキカワ『画面を直接触るのに抵抗があってな・・・』
幼なじみ『意外と潔癖症なんだね。そんな格好してるのに』
彼女『J●の駅のトイレには石鹸が無いって、いつも愚痴ってるのよ』
クキカワ『東京メ●ロや西●にはあるのに、おかしくないか?』
オカルト女『ウェットティッシュを常に持ち歩いている位ですからね・・・』
ライバル『私なんか、石鹸あっても使わないけど?』
それは使いましょうよ。
彼女『それ以前に、洗っていない事も多いでしょう?』
ライバル『・・・ギクッ!?』
・・・おいおい。
オカルト女『あ、あの・・・チームって?』
クキカワ『もちろん女子の野球リーグだ。そうでないと出演できないだろう』
彼女『残念ながら貴方のイベントは一切無いわ』
クキカワ『何と!』
幼なじみ『・・・仮に追加されても、ロクでもない事ばかり起こりそうだもんね』
洗脳されて試合中に暴れだしたり、とか。
ライバル『ところでさ、チーム作るって話だけどアテはあるの?』
クキカワ『問題無い。アップデートの度にOB選手が追加されているだろう。彼女達を洗脳・・・ではなくスカウトする』
やっぱり。
彼女『OB選手・・・つまりは引退したりNPB入りした選手達の事ね』
幼なじみ『微妙に名前変わってるから、一見誰が誰だか分からないよね』
オカルト女『そのままだと色々と問題がありますから・・・』
幼なじみ『それもそうだね。でも、メンバーによってはゲームバランスがおかしくなったりしない?』
ゲームバランスとかいうな。
確かに重要だけど。
クキカワ『物語の初めに私のチームを参加させるか選べるからな。単にまぐわいを楽しみたいのであれば《参加させない》を選べば良いだけの事だ』
まぐわいとか言うな。
ライバル『でも、一部のイベントが変化するかもしれないわよ』
幼なじみ『どうして?』
ライバル『いやー、そろそろ環境を変えてみたいかなって・・・ね?』
クキカワ『い、いや・・・それは』
ライバル『ああ?何よその微妙な反応?いつぞやのエンドみたいに朝まで語り合う?』
幼なじみ『別人みたくゲッソリしてたよねー。魔力じゃなくて●力吸われちゃった?』
オカルト女『桃源郷を見たのですね・・・』
クキカワ『やめろ・・・思い出させるなっ!そもそもあれは桃源郷ではない・・・無限地獄だ!!ぁぁぁぁ・・・』
苦悩する神官クキカワ。
伏せ字にすると逆にイヤらしいな。
ライバル『失礼しちゃうわね・・・』
彼女『そういえば、定期代の差額まだ貰ってなかったわ』
クキカワ『さっきのポ●リだけではダメか?』
女4人『『『『ダメ!!』』』』
女4人の声がハモった。
クキカワ『と、とにかく私はもう行くぞ』
ライバル『じゃあ、今度は球場でね』
彼女『あ、ちょっと!定期代!!』
オカルト女『行ってしまいましたね・・・』
オカルト電波少女が呟く。
朝の陽射しに照らされ、表情を伺う事はできない。
彼女『しばらくボールも投げてないわね・・・大丈夫かしら』
大丈夫でしょう。
5階にある道場で、散々オレの事ぶん投げてきたんだし。
彼女『もう一度投げれば、ボールの投げ方も思い出すかもしれないわ』
掴み掛かって来るのを必死で押し止める。
オカルト女『フフ・・・』
そんなオレ達を、楽しそうに見ているオカルト電波少女。
いつまでもこんな所にいたらヤバいんじゃないのか?
彼女『むう・・・仕方ないわね』
渋々だが納得し、4人で歩き出す。
その道中、オレの頭の中をよぎったのは・・・
【選択肢】
⇒リーグの事
教団の事