ばきメモ2、ばきメモスタジアム

Tシャツにハーフパンツ。
彼女は体操着姿だった。

制服よりも身体のラインがくっきりと表れ、スタイルの良さを際立たせている。
特に胸の辺りが・・・いや、今はそれどころではない。

そういえば昔はブルマという物があったらしい。
ネットでググってみたが、なかなか良い物だった。
オレ、この闘いが終わったら彼女にブルマ着てもらうんだ・・・。

なだめる
別れを切り出す

まずは無難になだめよう。
もう二度と忘れないから・・・と呼びかけてみる。

『嘘ばっかり!私の誕生日だって忘れてたじゃない!!』

あれ?誕生日、いつだったっけ・・・?

『・・・もういい』

万事休すか。
そして次の瞬間だった。
瞳から完全に光を消した彼女は、素早く間合いを詰めてきたかと思うとオレの肩に手を付き高く飛び上がった。
そしてオレの首に足を絡め、身体を一回転させた。

『・・・ハアッ!』

何がなんだか分からないまま、視界が一回転する。
そしてオレの身体は、頭から地面に叩き付けられた。

薄れゆく意識の中で思った。
一体何処で覚えたんだ、そんな技・・・。

次へ(敗北エンド)
リトライ



不吉なフラグを振り払い、冷静に分析する。

体操着の大きな特徴は、その名の通り動き易い事だ。
制服姿と違い見えてしまう心配も無い為、強力な蹴り技も遠慮無く繰り出す事ができる。
不用意に接近すれば、投げ飛ばされるか関節技の餌食になるのがオチだ。

ただ、今回だけは絶対に負ける訳にはいかない。
そしてオレは、今までに何度か試そうとしたが躊躇してしまった究極の手段を実行に移す事にした。

できるだけ冷静を装い、話を切り出す。
本題に入った途端、彼女の顔面が蒼白になった。

『イヤ・・・別れたく・・・ない・・・イヤ・・・』

地面に座り込み、ガタガタと震えている。
そしてとうとう、顔を覆って泣き出してしまった。

『う・・・ああ・・・なんでも・・・するからぁ・・・』

周りの目に耐えられなくなったオレが嘘である事を言うと、今度は子供のように声を上げて泣きじゃくってしまった。
そして彼女は、オレの言う事を何でも聞いてくれるようになった。
・・・一週間くらいは。

その後はいつも通りの生活に戻った訳だが、ブルマ姿・・・正直たまらなかったです、はい。

次へ(勝利エンド)
リトライ
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