ばきメモソルジャー

【組み手を見学】
とりあえずは組み手を見学・・・

彼女『あら、感心ね。軽く捻ってあげるわ』
幼なじみ『えーっ、ずるいー!』

いや、見学だけで。

彼女『何よそれ。キン●マ付いて・・・』
オカルト女『あの・・・』

見た目からは全く想像できない程の下品な台詞を発しようとした彼女に、オカルト電波少女が何やら耳打ちし始めた。

彼女『そう・・・分かったわ』

ちょっと外すわ、と言い残しオカルト電波少女と共に事務所を出ていった。

ライバル『さ、邪魔者はいなくなった事だし』
幼なじみ『道場行こっか』



事務所(4階)の一つ上の階にある道場。
一面にマットが敷き詰められており、所々にある柱には緩衝材のような物が巻き付けられていた。

幼なじみ『お待たせー』

トレーニングウェアに着替えた幼なじみとライバルさんが現れた。
上はチューブトップに下はスパッツ、腕と膝にはサポーターが巻かれ完全に戦闘モードだ。
オレは端の方でゆっくりと見学・・・

ライバル『はい。着替えて』

させてはくれないらしい。

幼なじみ『向こうの扉が男子のロッカールームだよ。あ、別にここで着替えても・・・』

身の危険を感じるので、素早く男子ロッカー室へ。
しばらく使われていなかったのか、かなり埃が積もっていた。
長居はしたくなかったので、さっさと渡されたジャージに着替えて道場へと戻った。

幼なじみ『お、似合ってるねぇ』
ライバル『そうね。では、私と濃厚な寝技プレイを・・・』
幼なじみ『久しぶりにプロレスごっこしよっか。誰かさんと違って若さ120パーセントだよっ★』
ライバル『小便臭い小娘が何いきがってるのよ。ここは私のテクニックで・・・』
幼なじみ『何のテクニックなんだか・・・』
ライバル『ああ?』
幼なじみ『みっともな~い・・・』

睨み合いを始める女2人。
とりあえずは・・・

【選択肢】
⇒ライバル
 幼なじみ


【ライバル】
ライバル『・・・それっ!』

気合いの入った掛け声と共にオレの身体が宙に浮き、叩き付けられる。
(畳ではなく)マットなのでそれ程の痛みは無いが、5回目ともなると精神にくる。

ライバル『ムキになっちゃって、かーわいいー★』
幼なじみ『あの、そろそろ交替・・・って何やってるんですか!?』
ライバル『ね・わ・ざ♪』

仰向けになったオレに、覆い被さってくる。
これは・・・袈裟固めという技か。

幼なじみ『ずるいー!私もー!!』
ライバル『さあ、抜け出してごらんなさい?』

ジタバタともがいてみるが、当然びくともしない。
(彼女から教わった)足を高く上げ反動で抜け出す作戦も、タイミングを合わせて身体を強く押し付けられ全く通用しなかった。
ちなみに袈裟固めという技、掛けた方の胸が掛けられた方の顔に密着する。
つまり、女性が男性に掛けた場合・・・

幼なじみ『あー!●●してるー!!』

こうなってしまう。

ライバル『え、嘘!?どれどれ・・・ハッ!!』
幼なじみ『!』

一瞬の事だった。
オレの股間へと向かっていたライバルさんの手が、瞬時に道場の入口の方へと掲げれられる。
そしてその中には、直径7cm位のガラス玉のような物が突き刺さっていた。

オカルト女『・・・人の水晶、手荒に扱わないで下さい』
彼女『またアマ●ンで買えば良いでしょ?』
幼なじみ『主人公君の側頭部、正確に狙ってる・・・』

つまり、あと一瞬ライバルさんの反応が遅れたら・・・
無様に●●していたのが、今ので一気に縮んでしまった。



ライバル『年上は敬うものでしょ!』
彼女『敬う価値がある方ならそうします!』
オカルト女『良かった・・・傷付いてなくて』
幼なじみ『あーあ・・・』

凄まじい激闘を繰り広げる女2人。
一方で水晶を愛しそうに拭いているオカルト電波少女と、ビーフジャーキー片手に見学している幼なじみ。

クキカワ『全く恐ろしい事だ・・・』
幼なじみ『あー、勝手に食べたぁ!』

突然、神官クキカワが現れた。
幼なじみのビーフジャーキーを一本口にしている。

クキカワ『時に少年、キミはうどんは好きか?』

まあ、一応は。

クキカワ『なら、トッピングは何が良い?』

とりあえず、鶏天は外せない。

クキカワ『ほう、奇遇だな。私もだ』

手と口をハンカチで拭きながら、嬉しそうにこちらを見てくる神官クキカワ。

ライバル『・・・がはっ!くぉの(中略)女がぁぁぁ!!』
彼女『喰らいやがえぇぇぇ!!』
オカルト女『~♪』

そして先程と全く変わらない御三方。

幼なじみ『約2名、完全に女を捨ててるよね・・・』
クキカワ『全くだな。さらに、もう一品入れるとしたら?私はコロッケだな』

嫌いじゃないけど汁を吸って重くなるのが、ちょっと。

幼なじみ『やっぱかき揚げだよね~。私は芋天も好きだけど』
クキカワ『なるほどな。仮にそれらがかけうどん(小)の値段で食べられるとしたら、どうする?』

それってつまり・・・

彼女『かけうどん(小)の値段でぶっかけうどん(大)に鶏天とかき揚げとコロッケと芋天をトッピングした物が食べられる、という事ね』
オカルト女『それは魅力的ですね』
ライバル『カレーうどん、もう少し和風の味付けにした方が良いんじゃない?』
クキカワ『あえて差別化を図っているらしいな。では、私はこれで・・・』
幼なじみ『クキカワ、凄い汗・・・』

うん、化粧剥がれそう。
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