ばきメモ2、ばきメモスタジアム
彼女は昼休みに会った時と同じ、制服姿だった。
上品なブレザーと短めのスカート。
スカートから覗く生足に紺のハイソックス。
やはり制服姿が一番良く似合う。
そして今日は何色だろうか?
・・・などと妄想に耽っている場合ではない。
どのタイプの技を使ってくるか分からないので、ある意味一番厄介なのが制服姿だ。
土下座
抱きしめる
オレは迷わずその場に座り込んだ。
そして頭を地面に付ける。
これまでオレのピンチを何回も救ってきた頼もしき相棒、土下座だ。
プライドなど、とうに捨て去っている。
何かを得るには何かを失う事が必要なのだと、多分誰かが言っていた。
・・・ところが、だ。
『アンタねえ・・・』
聞こえてきたのは、呆れるような声ではなく怒りに打ち震えるような声だった。
恐る恐る顔を上げてみると、怒りで顔を真っ赤にした彼女の顔とスカートの中に白い何かが見えた。
『いっつもそうやって覗いてたのね・・・』
今日は白か・・・ではなく、なんてこった。
弁解するが、今まで(バトル中に)覗いた事は一度も無い。
謝るのに必死でそれどころでは無かった。
『人気の無い所でゆっくり話しましょう・・・』
そしてオレは、凄まじい力で体育館裏へと引きずられていった。
次へ(敗北エンド)
リトライ
ユリ『あーあ、負けちゃった・・・』
なつき『・・・なあ、ユリ』
ユリ『何ですか?』
なつき『これって、恋愛シミュレーションなんだよな?』
ユリ『はい』
なつき『で、このボロ雑巾みたいに横たわる男子生徒を腕を組んで見下ろしている女子生徒がヒロイン?』
ユリ『・・・はい』
なつき『・・・』
ユリ『ね、念のため言ってますけど彼女は前作ではそれはもうお人やかで優しくて人気者で・・・』
なつき『とてもそうは見えないのだが』
ユリ『そ、それに格闘ゲームにもゲスト出演してますし・・・』
なつき『強いの?』
ユリ『隠しキャラなんですけど、出てきた時点で詰むみたいですね。一応元が素人(?)なので飛び道具は無いですけど、どの技もスキが無い上にやたら判定が大きくて』
なつき『そ、そうか・・・』
ユリ『かと言ってジャンプすれば、上昇中完全無敵のアッパーで打ち落とされるか射程無限の空中投げでポイッと・・・』
なつき『まるでチートだな』
ユリ『はい、あだ名もそのまま《チートヒロイン》もしくは《掃除機》だそうです』
なつき『吸い込むからか』
ユリ『ゲームセンターの対戦台や公式の大会では、彼女を使う事自体がタブー視されているらしいです』
なつき『なんとまあ・・・』
一か八か。
オレは意を決し彼女の近くに歩み寄る。
『な、何よ・・・キャッ!?』
そして、抱きしめた。
こんな華奢な身体のどこにあんな恐ろしい技の数々を繰り出す力があるのかと思うと少々げんなりしたが、今はやるべき事がある。
『ちょっと、離して・・・んん!?』
彼女の唇を、オレの唇で塞ぐ。
最初は抵抗していた彼女も、次第に大人しくなり目を閉じた。
5分程経って唇を離す。
『・・・』
彼女の瞳は潤んでおり、先程の殺気は微塵も感じられない。
やがて彼女が再び目を閉じた。
オレは誘われるように、もう一度彼女と唇を合わせた。
そしてその晩、続きをした。
次へ(勝利エンド)
リトライ
ユリ『ええっ、何で~!?』
なつき『どうした?』
ユリ『やっとの事でこのゲームをクリアしたんですよ』
なつき『うんうん』
ユリ『ところがですよ!ご褒美としてこの後に見られるであろう、あんなシーンやこんな画像が全く・・・』
なつき『・・・』
ユリ『この欲求不満を何処にぶつければ良いのでしょうか?・・・って先生、どうしてそんなに離れた所にいるんですか?』
なつき『普段の経験によって生み出された行動だ。ところでユリ』
ユリ『何ですか?』
なつき『パッケージに《このゲームは●歳以下には販売できません》とか書いてあったりするのか?』
ユリ『いえ、全年齢対象だったと思います。この体験版はDVDプレイヤーがあれば遊べますけど、製品版はプレイス●ーション3で・・・あ』
上品なブレザーと短めのスカート。
スカートから覗く生足に紺のハイソックス。
やはり制服姿が一番良く似合う。
そして今日は何色だろうか?
・・・などと妄想に耽っている場合ではない。
どのタイプの技を使ってくるか分からないので、ある意味一番厄介なのが制服姿だ。
土下座
抱きしめる
オレは迷わずその場に座り込んだ。
そして頭を地面に付ける。
これまでオレのピンチを何回も救ってきた頼もしき相棒、土下座だ。
プライドなど、とうに捨て去っている。
何かを得るには何かを失う事が必要なのだと、多分誰かが言っていた。
・・・ところが、だ。
『アンタねえ・・・』
聞こえてきたのは、呆れるような声ではなく怒りに打ち震えるような声だった。
恐る恐る顔を上げてみると、怒りで顔を真っ赤にした彼女の顔とスカートの中に白い何かが見えた。
『いっつもそうやって覗いてたのね・・・』
今日は白か・・・ではなく、なんてこった。
弁解するが、今まで(バトル中に)覗いた事は一度も無い。
謝るのに必死でそれどころでは無かった。
『人気の無い所でゆっくり話しましょう・・・』
そしてオレは、凄まじい力で体育館裏へと引きずられていった。
次へ(敗北エンド)
リトライ
ユリ『あーあ、負けちゃった・・・』
なつき『・・・なあ、ユリ』
ユリ『何ですか?』
なつき『これって、恋愛シミュレーションなんだよな?』
ユリ『はい』
なつき『で、このボロ雑巾みたいに横たわる男子生徒を腕を組んで見下ろしている女子生徒がヒロイン?』
ユリ『・・・はい』
なつき『・・・』
ユリ『ね、念のため言ってますけど彼女は前作ではそれはもうお人やかで優しくて人気者で・・・』
なつき『とてもそうは見えないのだが』
ユリ『そ、それに格闘ゲームにもゲスト出演してますし・・・』
なつき『強いの?』
ユリ『隠しキャラなんですけど、出てきた時点で詰むみたいですね。一応元が素人(?)なので飛び道具は無いですけど、どの技もスキが無い上にやたら判定が大きくて』
なつき『そ、そうか・・・』
ユリ『かと言ってジャンプすれば、上昇中完全無敵のアッパーで打ち落とされるか射程無限の空中投げでポイッと・・・』
なつき『まるでチートだな』
ユリ『はい、あだ名もそのまま《チートヒロイン》もしくは《掃除機》だそうです』
なつき『吸い込むからか』
ユリ『ゲームセンターの対戦台や公式の大会では、彼女を使う事自体がタブー視されているらしいです』
なつき『なんとまあ・・・』
一か八か。
オレは意を決し彼女の近くに歩み寄る。
『な、何よ・・・キャッ!?』
そして、抱きしめた。
こんな華奢な身体のどこにあんな恐ろしい技の数々を繰り出す力があるのかと思うと少々げんなりしたが、今はやるべき事がある。
『ちょっと、離して・・・んん!?』
彼女の唇を、オレの唇で塞ぐ。
最初は抵抗していた彼女も、次第に大人しくなり目を閉じた。
5分程経って唇を離す。
『・・・』
彼女の瞳は潤んでおり、先程の殺気は微塵も感じられない。
やがて彼女が再び目を閉じた。
オレは誘われるように、もう一度彼女と唇を合わせた。
そしてその晩、続きをした。
次へ(勝利エンド)
リトライ
ユリ『ええっ、何で~!?』
なつき『どうした?』
ユリ『やっとの事でこのゲームをクリアしたんですよ』
なつき『うんうん』
ユリ『ところがですよ!ご褒美としてこの後に見られるであろう、あんなシーンやこんな画像が全く・・・』
なつき『・・・』
ユリ『この欲求不満を何処にぶつければ良いのでしょうか?・・・って先生、どうしてそんなに離れた所にいるんですか?』
なつき『普段の経験によって生み出された行動だ。ところでユリ』
ユリ『何ですか?』
なつき『パッケージに《このゲームは●歳以下には販売できません》とか書いてあったりするのか?』
ユリ『いえ、全年齢対象だったと思います。この体験版はDVDプレイヤーがあれば遊べますけど、製品版はプレイス●ーション3で・・・あ』