ばきメモソルジャー

【お化け屋敷】
妹『あー・・・それ選んじゃった?選択、やり直さない?』
幼なじみ『え、どうして?お化け屋敷ですよ?怖がるふりしてムギュー!な、お化け屋敷ですよ?』
妹『いや・・・お化け屋敷っていうのはあくまで例えであって、こっちの選択肢は・・・』
幼なじみ『あー・・・確か、私達BMSのメンバーが教団に入信しちゃう展開があって・・・』
妹『クキカワがお姉ちゃんに何やら耳打ちしたでしょ?その中身なんだけど、家族・・・いや、私絡みの事って設定なの』
幼なじみ『なるほど・・・』

妹『そんな訳で、こちらは《ばきメモソルジャー》本編において
《他の部屋》⇒《右側の部屋》⇒《買い出しを手伝う》
を選択した展開の続きとなっております』
幼なじみ『こちらの選択肢に覚えが無いという方は、一度戻っていただきBMS本編をやり直してみて下さい』
妹『今回はブラックかつシリアスかつカルトチックな展開となりますので、予め御承知おき下さい』
幼なじみ『では、ちゃちゃっと始めちゃいましょう!』



幼なじみ『クキカワから連絡あった?』
オカルト女『いえ・・・』

スマホではなく、携帯電話の方を見て首を振っている。

彼女『・・・こっちも無いわ。何か気になる記事は?』

ノートパソコンを操作していた彼女が、新聞を見ているオレに問いかける。
10誌程ある内の、ちょうど半分まで見終わった所だ。

彼女『一部ずつ見て』
幼なじみ『分かりました』
オカルト女『了解です』

見慣れない名前の地方新聞を開く。
何処かの神社で祭りが開かれたという記事や、地元の小学生がカルタか何かの大会に出場したという記事が誌面を飾っている。
地元のラジオ局の番組表にも特に気になるような名前は出ていなかった。

オカルト女『特に無いですね』

半年前、カルト教団に協力(入信ではないと思いたい)したオレ達BMSの面々。
結果として、その日々は意外にも早く終わりを告げた。
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