ばきメモソルジャー
そして次の日。
オレ、幼なじみ、オカルト電波少女、クキカワの4人は教団の施設にいた。
幼なじみ『へえ・・・案外普通なんだね』
周りを見渡してみる。
各種レストランやスーパーマーケット、書店にゲームセンター。
映画館まであるのには驚いた。
その辺の大型ショッピングモールと変わらない。
オカルト女『あのシネコンも、実際には同じ系列なんですよね?』
クキカワ『ああ、さすがに名前は変えてあるがな』
教会とか大聖堂みたいなのを勝手に想像していたので、虚を付かれた感じだった。
クキカワ『あるにはあるが、関係者以外は立入禁止だな』
オカルト女『残念です・・・』
クキカワ以外の3人は《見学者》と書かれたICカードを胸の辺りに身に付けている。
自分達以外にも、何人かの見学者を見かけた。
クキカワ『ならば入信・・・』
オカルト女『しません』
施設以外に意外だったのが、クキカワの服装だった。
虹色のアロハシャツに黒のジーンズ。
ニット帽にサングラスを掛けている。
派手な事は派手なのだが、通報される事はまず有り得ないだろう。
つまり、常識の範囲内だという事だ。
クキカワ『好きなのを選びたまえ』
オカルト女『すみません、では・・・』
オカルト電波少女がボタンを押した後、クキカワがICカードを飾す。
ピピッと電子音がして、ペットボトルのお茶が出てきた。
ここの施設で買い物をする場合、全て専用のICカードを使うらしい。
自分のを見てみると、《見学者用、チャージ不可》とラベルが貼ってあった。
クキカワ『さあ、キミも』
昨日、ステーキハウス(従業員はほとんど信者)でクキカワに言われた事。
大声を出さない、走り回らない、見学時間は絶対厳守・・・といった一般的な常識とは別に、幾つかの事柄を守るように頼まれた。
まずは、絶対に高校の制服では来るな。
これは、まあ分かる。
考えてみれば、高校の関係者に信者がいる可能性もゼロではない。
ウチみたいなマンモス校では尚更だろう。
だが、次に言われた事は少々驚きだった。
幼なじみ『いただきます、先輩』
クキカワ『ああ』
施設内ではクキカワと呼ぶな。
幼なじみが理由を聞こうとしたが、説明しづらそうな感じだった。
どう呼べばいいのかという話になり、結局《先輩》に落ち着いた。
昼食を食べてしばらく後。
迷ってしまった。
トイレからの帰り道、行けども行けども噴水のある広場に辿り着かない。
どうやら、どこかで道を間違えてしまったらしい。
ちょうど、十字路みたいな所に出た。
さて、どうするか。
【選択肢】
⇒左の道
正面の道
右の道
【左の道】
左の道にしよう。
『あら、見学者?ここから先は立入禁止よ』
しばらく歩くと、スーツ姿の女性に遭遇した。
年は20台中盤から後半くらいだろうか。
女性の示した方を見てみると、しばらく先に《関係者以外、立入禁止》と書かれた立て看板が置いてあった。
『そういえば貴方・・・そう、アイツね。珍しい事もあるものだわ』
オレの顔を見て、なぜか納得したような表情を浮かべる。
『普段はこっちのエリアに来たがらないのだけど・・・あ、そろそろ儀式の時間ね。衣装に着替えなきゃ』
『ゴメンね』と言い残し、スーツ姿の女性は去っていった。
後ろ姿(というかほとんどお尻)を眺めながら、衣装ってどんなのかな・・・と妄想を膨らませるオレ。
仕方ない・・・戻るか。
【正面の道】
このまま、中央の道を直進しよう。
医療施設や学習塾の入口の前を通り過ぎるが、一向に天井の高いエリアに出ない。
広過ぎなんだよ、この施設・・・と心の中で愚痴ってみる。
向こうの方から、中年女性が歩いてきた。
『あら、もしかして貴方じゃない?ヴァジーちゃんの探している人って』
道を尋ねようと口を開いた所で、向こうの方から話しかけてきた。
ヴァジーちゃん?
そんな知り合いはいないはずだ。
『見学者の女の子2人連れてたわよ』
特徴を聞いてみると、間違いなく幼なじみとオカルト電波少女だった。
クキカワと呼ぶなと言っていたのと、関係があるのだろうか。
『ちょっと▲▲さん、こっちの領収書なんだけど・・・』
『あーはいはい、今行くわ。噴水?一度戻って左の方よ』
中年女性はドタバタと去っていってしまった。
左の方ということは、さっきの箇所から右側か。
とりあえず一度戻ろう。
【右の道】
右の道を進んでみよう。
行く前はどうなるものかと思ったが、それほど悪くはなかった。
雰囲気的にはショッピングモール、もしくは空港にも近い。
たまにはこういうのも良いかな・・・と思っていたのを、今は猛烈に後悔していた。
『見学だけじゃ勿体ないわよ。とりあえず一日だけで良いから』
絶対に一日だけでは済まないだろう。
化粧のやたら濃い女性に付きまとわれて、そろそろ5分だ。
『大丈夫よ。最初はみんな不安なの』
考えてみれば、ここはカルト教団の施設だ。
信者を増やしてナンボの世界だろう。
『そこの喫茶店で・・・』
幼なじみ『あ、いたいた』
オカルト女『探しましたよ』
とりあえず、幼なじみに電話しようと思ったところで聞き慣れた声がした。
『貴女達も見学者?せっかくだから・・・』
クキカワ『貴様、何をしている?』
『導きよ。貴方はこっちの人間?なら一緒に』
クキカワ『貴様は一切の勧誘活動を禁止されているはずだ』
クキカワがそこまで話した途端、化粧の濃い女の顔色が変わった。
『貴方、どうしてそれを・・・』
クキカワ『すまなかったな』
オカルト女『・・・』
見学時間にはまだ余裕があったが、これ以上(教団の施設に)いる気になれず既に退出した後だ。
夕食には早いので、駅前の喫茶店で時間を潰していた。
幼なじみ『ねえ、先輩・・・じゃなくてクキカワ』
クキカワ『・・・何だ?』
幼なじみ『さっきの人って、どういう人なの?』
さんざん悪態をつき、何処へと行ってしまった。
話し方からして、接客業か何かに携わっている人間ではないかと思う。
いや、接客業というよりは・・・
クキカワ『保険か何かのセールスをしていてな。その時に何人か勧誘して、表彰されたらしい』
幼なじみ『うげ・・・最悪』
全くだ。
職権乱用にも程がある。
クキカワ『ところがあまりに度が過ぎて、営業先の企業から苦情が寄せられるようになった』
幼なじみ『それで禁止されたんだ?』
クキカワ『そんなとこだ。あの様子だと他にもやってるだろう。社会全体にも、教団にも有害な人物だ』
オカルト女『貴方は・・・』
それまで黙っていたオカルト電波少女が口を開いた。
オカルト女『貴方は一体どうしたいのですか?』
クキカワ『さあ・・・な』
オカルト女『とぼけないで!』
幼なじみ『ちょっ・・・オカルトちゃん?』
オカルト女『あ・・・ごめんなさい』
席に座り直す。
普段のオカルト電波少女からは考えられない態度だ。
それからしばらく後。
突然、背中に柔らかい感触。
この感触は・・・
??『ブブー、はずれ』
オカルト女『・・・お久しぶりです』
妹『うん、久しぶり』
彼女にソックリな妹。
相変わらず、黒ずくめの格好だ。
ちなみに、先程の感触は彼女じゃないと分かっていた。
妹『え、どうして?・・・ああ、そういう事か。お姉ちゃんと私って、下着の好みも違うもんね』
そうそう、明らかに彼女のよりも固く・・・
と言いかけた所で、隣から冷たい視線を感じた。
オカルト女『・・・』
妹『固くといえば、下も・・・アイタタタ!ごめんなさーい!!』
彼女『性懲りも無く・・・!!』
現れた彼女に耳をつねられ悲鳴をあげる、彼女の妹。
そのまま連れ去られてしまった。
オカルト女『前からの知り合いです』
二人きりになったところで、オカルト電波少女が口を開いた。
オカルト女『その・・・すみませんでした』
先日の喫茶店の一件だろう。
単なる知り合いではない事は察しがつく。
共通点といえば、摩訶不思議な超能力。
その力・・・もしかして、元は同じ物だったのではないだろうか?
それが二つに別れた、もしくは合わさった事であのような・・・
オカルト女『・・・フ』
そこまで想像を巡らせた所で、隣のオカルト電波少女が小さく笑った。
オカルト女『結構鋭いのね・・・そこまで想像力を膨らませられるなんて。会長さんの胸やお尻を見て股間を膨らませているだけかと思ったのに』
背筋に冷たい物が走る。
今までに見た事も無いような表情をしていた。
オカルト女『・・・なーんてね。びっくりした?』
オカルト女『あの人と前からの知り合いっていうのは本当だけど、どうして教団に入ったのかだけは絶対に・・・』
何となくだが、教団とは一定の距離を置いているように感じる。
クキカワにはクキカワなりの考え方があるのだろう。
妹『・・・信じられない!この鬼畜女!アマゾネス!人でなし!!』
彼女『こら!待ちなさい!!』
妹『こうなったら・・・』
オカルト女『あ・・・』
妹に首をロックされる。
以前に会った時と同じような展開だ。
彼女(姉)のよりもパットが固い。
これはこれで・・・みたいな事を考えてたら、少し反応してしまった。
彼女『甘いわね。こんな事くらいで・・・止められる訳がないでしょう!!』
妹『そ、そんな!?・・・きゃあああ!!』
オカルト女『って、私まで!?・・・いやあああ!!』
オカルト女『以上です。いかがでしたか?』
幼なじみ『クキカワもそうだけど、オカルトちゃんの意外な一面も見れたよね』
オカルト女『その辺りについては、今後のアフターストーリーで明らかになっていく予定です』
幼なじみ『知らないのが私と主人公君だけっていうのが、なんかね・・・』
オカルト女『すみません・・・』
幼なじみ『最後はコメディっぽいオチだったね』
オカルト女『まあ、お約束って事で・・・』
幼なじみ『私とライバルさんが駆け付けた時は、3人折り重なって倒れてたよね。全員目が《× ×》状態だったし』
オカルト女『人質作戦も会長さんには一切通用しなかった、という事ですね』
幼なじみ『次回は順番から言うと、ス●ロボ編と格ゲー編?』
オカルト女『そうですね。製作中との事ですので、完成をお楽しみに』
幼なじみ『不安しかないんだけど・・・』
オレ、幼なじみ、オカルト電波少女、クキカワの4人は教団の施設にいた。
幼なじみ『へえ・・・案外普通なんだね』
周りを見渡してみる。
各種レストランやスーパーマーケット、書店にゲームセンター。
映画館まであるのには驚いた。
その辺の大型ショッピングモールと変わらない。
オカルト女『あのシネコンも、実際には同じ系列なんですよね?』
クキカワ『ああ、さすがに名前は変えてあるがな』
教会とか大聖堂みたいなのを勝手に想像していたので、虚を付かれた感じだった。
クキカワ『あるにはあるが、関係者以外は立入禁止だな』
オカルト女『残念です・・・』
クキカワ以外の3人は《見学者》と書かれたICカードを胸の辺りに身に付けている。
自分達以外にも、何人かの見学者を見かけた。
クキカワ『ならば入信・・・』
オカルト女『しません』
施設以外に意外だったのが、クキカワの服装だった。
虹色のアロハシャツに黒のジーンズ。
ニット帽にサングラスを掛けている。
派手な事は派手なのだが、通報される事はまず有り得ないだろう。
つまり、常識の範囲内だという事だ。
クキカワ『好きなのを選びたまえ』
オカルト女『すみません、では・・・』
オカルト電波少女がボタンを押した後、クキカワがICカードを飾す。
ピピッと電子音がして、ペットボトルのお茶が出てきた。
ここの施設で買い物をする場合、全て専用のICカードを使うらしい。
自分のを見てみると、《見学者用、チャージ不可》とラベルが貼ってあった。
クキカワ『さあ、キミも』
昨日、ステーキハウス(従業員はほとんど信者)でクキカワに言われた事。
大声を出さない、走り回らない、見学時間は絶対厳守・・・といった一般的な常識とは別に、幾つかの事柄を守るように頼まれた。
まずは、絶対に高校の制服では来るな。
これは、まあ分かる。
考えてみれば、高校の関係者に信者がいる可能性もゼロではない。
ウチみたいなマンモス校では尚更だろう。
だが、次に言われた事は少々驚きだった。
幼なじみ『いただきます、先輩』
クキカワ『ああ』
施設内ではクキカワと呼ぶな。
幼なじみが理由を聞こうとしたが、説明しづらそうな感じだった。
どう呼べばいいのかという話になり、結局《先輩》に落ち着いた。
昼食を食べてしばらく後。
迷ってしまった。
トイレからの帰り道、行けども行けども噴水のある広場に辿り着かない。
どうやら、どこかで道を間違えてしまったらしい。
ちょうど、十字路みたいな所に出た。
さて、どうするか。
【選択肢】
⇒左の道
正面の道
右の道
【左の道】
左の道にしよう。
『あら、見学者?ここから先は立入禁止よ』
しばらく歩くと、スーツ姿の女性に遭遇した。
年は20台中盤から後半くらいだろうか。
女性の示した方を見てみると、しばらく先に《関係者以外、立入禁止》と書かれた立て看板が置いてあった。
『そういえば貴方・・・そう、アイツね。珍しい事もあるものだわ』
オレの顔を見て、なぜか納得したような表情を浮かべる。
『普段はこっちのエリアに来たがらないのだけど・・・あ、そろそろ儀式の時間ね。衣装に着替えなきゃ』
『ゴメンね』と言い残し、スーツ姿の女性は去っていった。
後ろ姿(というかほとんどお尻)を眺めながら、衣装ってどんなのかな・・・と妄想を膨らませるオレ。
仕方ない・・・戻るか。
【正面の道】
このまま、中央の道を直進しよう。
医療施設や学習塾の入口の前を通り過ぎるが、一向に天井の高いエリアに出ない。
広過ぎなんだよ、この施設・・・と心の中で愚痴ってみる。
向こうの方から、中年女性が歩いてきた。
『あら、もしかして貴方じゃない?ヴァジーちゃんの探している人って』
道を尋ねようと口を開いた所で、向こうの方から話しかけてきた。
ヴァジーちゃん?
そんな知り合いはいないはずだ。
『見学者の女の子2人連れてたわよ』
特徴を聞いてみると、間違いなく幼なじみとオカルト電波少女だった。
クキカワと呼ぶなと言っていたのと、関係があるのだろうか。
『ちょっと▲▲さん、こっちの領収書なんだけど・・・』
『あーはいはい、今行くわ。噴水?一度戻って左の方よ』
中年女性はドタバタと去っていってしまった。
左の方ということは、さっきの箇所から右側か。
とりあえず一度戻ろう。
【右の道】
右の道を進んでみよう。
行く前はどうなるものかと思ったが、それほど悪くはなかった。
雰囲気的にはショッピングモール、もしくは空港にも近い。
たまにはこういうのも良いかな・・・と思っていたのを、今は猛烈に後悔していた。
『見学だけじゃ勿体ないわよ。とりあえず一日だけで良いから』
絶対に一日だけでは済まないだろう。
化粧のやたら濃い女性に付きまとわれて、そろそろ5分だ。
『大丈夫よ。最初はみんな不安なの』
考えてみれば、ここはカルト教団の施設だ。
信者を増やしてナンボの世界だろう。
『そこの喫茶店で・・・』
幼なじみ『あ、いたいた』
オカルト女『探しましたよ』
とりあえず、幼なじみに電話しようと思ったところで聞き慣れた声がした。
『貴女達も見学者?せっかくだから・・・』
クキカワ『貴様、何をしている?』
『導きよ。貴方はこっちの人間?なら一緒に』
クキカワ『貴様は一切の勧誘活動を禁止されているはずだ』
クキカワがそこまで話した途端、化粧の濃い女の顔色が変わった。
『貴方、どうしてそれを・・・』
クキカワ『すまなかったな』
オカルト女『・・・』
見学時間にはまだ余裕があったが、これ以上(教団の施設に)いる気になれず既に退出した後だ。
夕食には早いので、駅前の喫茶店で時間を潰していた。
幼なじみ『ねえ、先輩・・・じゃなくてクキカワ』
クキカワ『・・・何だ?』
幼なじみ『さっきの人って、どういう人なの?』
さんざん悪態をつき、何処へと行ってしまった。
話し方からして、接客業か何かに携わっている人間ではないかと思う。
いや、接客業というよりは・・・
クキカワ『保険か何かのセールスをしていてな。その時に何人か勧誘して、表彰されたらしい』
幼なじみ『うげ・・・最悪』
全くだ。
職権乱用にも程がある。
クキカワ『ところがあまりに度が過ぎて、営業先の企業から苦情が寄せられるようになった』
幼なじみ『それで禁止されたんだ?』
クキカワ『そんなとこだ。あの様子だと他にもやってるだろう。社会全体にも、教団にも有害な人物だ』
オカルト女『貴方は・・・』
それまで黙っていたオカルト電波少女が口を開いた。
オカルト女『貴方は一体どうしたいのですか?』
クキカワ『さあ・・・な』
オカルト女『とぼけないで!』
幼なじみ『ちょっ・・・オカルトちゃん?』
オカルト女『あ・・・ごめんなさい』
席に座り直す。
普段のオカルト電波少女からは考えられない態度だ。
それからしばらく後。
突然、背中に柔らかい感触。
この感触は・・・
??『ブブー、はずれ』
オカルト女『・・・お久しぶりです』
妹『うん、久しぶり』
彼女にソックリな妹。
相変わらず、黒ずくめの格好だ。
ちなみに、先程の感触は彼女じゃないと分かっていた。
妹『え、どうして?・・・ああ、そういう事か。お姉ちゃんと私って、下着の好みも違うもんね』
そうそう、明らかに彼女のよりも固く・・・
と言いかけた所で、隣から冷たい視線を感じた。
オカルト女『・・・』
妹『固くといえば、下も・・・アイタタタ!ごめんなさーい!!』
彼女『性懲りも無く・・・!!』
現れた彼女に耳をつねられ悲鳴をあげる、彼女の妹。
そのまま連れ去られてしまった。
オカルト女『前からの知り合いです』
二人きりになったところで、オカルト電波少女が口を開いた。
オカルト女『その・・・すみませんでした』
先日の喫茶店の一件だろう。
単なる知り合いではない事は察しがつく。
共通点といえば、摩訶不思議な超能力。
その力・・・もしかして、元は同じ物だったのではないだろうか?
それが二つに別れた、もしくは合わさった事であのような・・・
オカルト女『・・・フ』
そこまで想像を巡らせた所で、隣のオカルト電波少女が小さく笑った。
オカルト女『結構鋭いのね・・・そこまで想像力を膨らませられるなんて。会長さんの胸やお尻を見て股間を膨らませているだけかと思ったのに』
背筋に冷たい物が走る。
今までに見た事も無いような表情をしていた。
オカルト女『・・・なーんてね。びっくりした?』
オカルト女『あの人と前からの知り合いっていうのは本当だけど、どうして教団に入ったのかだけは絶対に・・・』
何となくだが、教団とは一定の距離を置いているように感じる。
クキカワにはクキカワなりの考え方があるのだろう。
妹『・・・信じられない!この鬼畜女!アマゾネス!人でなし!!』
彼女『こら!待ちなさい!!』
妹『こうなったら・・・』
オカルト女『あ・・・』
妹に首をロックされる。
以前に会った時と同じような展開だ。
彼女(姉)のよりもパットが固い。
これはこれで・・・みたいな事を考えてたら、少し反応してしまった。
彼女『甘いわね。こんな事くらいで・・・止められる訳がないでしょう!!』
妹『そ、そんな!?・・・きゃあああ!!』
オカルト女『って、私まで!?・・・いやあああ!!』
オカルト女『以上です。いかがでしたか?』
幼なじみ『クキカワもそうだけど、オカルトちゃんの意外な一面も見れたよね』
オカルト女『その辺りについては、今後のアフターストーリーで明らかになっていく予定です』
幼なじみ『知らないのが私と主人公君だけっていうのが、なんかね・・・』
オカルト女『すみません・・・』
幼なじみ『最後はコメディっぽいオチだったね』
オカルト女『まあ、お約束って事で・・・』
幼なじみ『私とライバルさんが駆け付けた時は、3人折り重なって倒れてたよね。全員目が《× ×》状態だったし』
オカルト女『人質作戦も会長さんには一切通用しなかった、という事ですね』
幼なじみ『次回は順番から言うと、ス●ロボ編と格ゲー編?』
オカルト女『そうですね。製作中との事ですので、完成をお楽しみに』
幼なじみ『不安しかないんだけど・・・』