6~10

ユリ『それではウミちゃん、答えをどうぞ』
ウミ『えっと・・・②の《頭を脚で挟み、そのまま一回転して地面に叩き付けた》で良いんだよね?』
ユリ『はい、ありがとうございます。と、いう訳で正解は②の《頭を脚で挟み、そのまま一回転して地面に叩き付けた》です』
みわ『映画でも見てるのかと思ったわ』
ユリ『一瞬の事でしたからね。《頭を脚で挟んだ》だけでもOKですので、沢山のご応募お待ちしております』

ウミ『うーん・・・ちょっとやり過ぎたかも』
なつき『別に良いんじゃないか?話を聞く限り、集団で襲ってきたのは向こうだし』
みわ『そうそう。彼らも喜んでたわよ。久しぶりにお尻の』
なつき『はいストップ』

ユリ『えっと・・・ちなみに①③④はどうですか?』
ウミ『①はしようと思えばできるけど、③と④は相手の体重が重いと無理かな?』
なつき『なるほど・・・』
ウミ『相棒の女の子がいたんだけど、③と④は彼女の方が得意だったかな?むしろ私はテクニック重視で』
みわ『テクニックは重要よね・・・』
なつき『・・・』

ユリ『相棒・・・ですか?』
ウミ『うん。立場や境遇が似ていたから、彼女とだけはよく話していたな・・・』
ユリ『どんな方ですか?』
ウミ『うーんとね・・・背が高くて、胸が大きい!藤乃さん並みに』
なつき『う・・・』
ユリ『良いですね~、それ』
ウミ『あの・・・お願いですから、それらしい人と遭遇しても変な事はしないで下さいね?』
ユリ『どうして?』
なつき『どうしてって、お前・・・あれ?』

ウミ『そういえば、ユリちゃんも何かやってたんだよね?』
ユリ『え、ああ・・・昔の話ですよ』
ウミ『空手とか?』
ユリ『まあ、そんな所です。・・・それで、私のクラスに空手部の女の子がいるんですよ』
なつき『時々一緒にバッティングセンター行くって娘だろ?確か名前は・・・』
ユリ『スリムでスタイル良くって、制服も似合うんですよ・・・これが!』
ウミ『《これが!》って・・・』

みわ『でも彼女、ユリちゃんとこの後輩とお付き合いしてるんでしょ?』
ユリ『うーん、でも相変わらず曖昧な関係らしくて・・・。《例のモノ》も結局、クローゼットの中に仕舞いっぱなしみたいです』
ウミ『例のモノ?』
なつき『そういえば前に言ってたな。ナースとかバニーとか・・・』
ウミ『それって・・・』
みわ『コスプレね』
ユリ『はい。これで大人の階段を・・・アタッ!』
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