6~10

ユリ『やっぱり、もう一着作っといた方が良いんじゃないですか?』
なつき『確かにな。今度付き合ってくれ』
ユリ『分かりました』
ウミ『で、でも大丈夫なんですか?』
なつき『何が?』
ウミ『だってほら、ユリちゃんって・・・』
なつき『服を選ぶ時だけは、一切手を出さないらしい』
ウミ『なら安心ですね』
ユリ『《だけ》って・・・』

なつき『だって・・・なあ?』
ウミ『・・・はい。今思えば着替えてる時にずっとこちらを見てたり、下着どこで買ったか聞いてきたりしてましたね』
なつき『・・・ちなみに今もそんな感じだ』
ウミ『・・・』
なつき『・・・』

ウミ『・・・ユリちゃん?』
ユリ『だってえ・・・』
ウミ『つーか、自分だけ触られなくてズルい!』
なつき『・・・そっちかよ』
みわ『そういえば、あの日も何回か触られてたわね』
ウミ『その節はご迷惑をおかけしました・・・』
なつき『連れていかれそうになった一件か。私が来る前の話だな』
ウミ『はい。・・・理不尽な事ばっかりで、頭に血が昇っちゃって』
みわ『大丈夫よ~。あの人達も喜んでたし』
なつき『・・・』

ウミ『あの日だって確か、ジーンズの短パンで・・・』
ユリ『ああ・・・たまらないですね、それ』
なつき『・・・』
ウミ『そ、そうなの?』
ユリ『はい。触ってくれと言ってるような物です』
ウミ『うっそ~・・・』
みわ『そういえばお客さん、アタシじゃなくてウミちゃんの足ばっかり見てたわね』
ユリ『あと、お尻とか・・・まあ、私もですけど』
なつき『・・・』

ウミ『じゃあ、どういう格好なら良かったの?』
ユリ『うーん・・・あえてフリフリのメイド服とか?』
ウミ『メ、メイド服?』
ユリ『あと着ぐるみとか』
ウミ『・・・それはムリ。想像しただけで熱中症になりそう』
なつき『要は露出が少ない服って事だな』
ユリ『はい。あと、できるだけ身体のラインが出ないような服とか』
ウミ『勉強になりました・・・』

みわ『部活の女の子達の水着も、ユリちゃんが選んであげたのよね?』
ユリ『はい。私の好み・・・ではなく、できるだけ着る人に合う物を選んであげようと』
なつき『なるほどな』
ユリ『まあ、先生のアレには驚かされましたけど・・・』
ウミ『前に見せてもらったけど凄かったね。ヤバイとは聞いてたけど、予想の斜め上行ってたもん。画像まだ残ってる?』
ユリ『《Natsuki》フォルダで・・・はい』
なつき『・・・んなもん作るな』
ウミ『相変わらず凄いね~。フォルダって事は、他にも画像あるの?』
ユリ『はい。後は・・・』

みわ『んまぁ~、なっちゃん凄いわね~!』
ウミ『あ~、これもヤバイね。・・・って、藤乃さん?』
なつき『・・・頼むから消してくれ、フォルダごと!』
ウミ『ダ、ダメですって。勝手に・・・キャッ!!』
ユリ『あ、ウミちゃんが・・・』
ウミ『く、苦し・・・』
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