その他テキスト、28

西条『あれ?お客さんだ。いらっしゃいませー!』

城咲『・・・いらっしゃいませ。お一人様でしょうか?』

西条『みたいだね。店長も買い出し行っちゃったし、今夜は特別に美女軍団二人がお相手してあげましょう。ささ、こちらのお席にどうぞ』

城咲『美女軍団って・・・』

西条『ほら、円も隣座って。店長いないんでハンバーガーは出せませんけど、代わりに水割り作りますね』

城咲『氷はこれくらいでいいかしら?』

西条『お客さん、良い体してますね~。触っても大丈夫ですか?』

城咲『水割りお待たせ・・・ちょっと、美月?』

西条『私だけ触るのは不公平なので、良かったらお客さんもどうぞ?あ、優しくして下さいね・・・』

城咲『・・・って、美月!ここ、そういう店じゃないわよ!!』

西条『そういう店って?ちょっと腕の触りっこしてるだけだけど?』

城咲『う、腕?』

西条『あー、もしかして違うとこ想像してた?そっか~、円はそういう事する人いるもんね~』

城咲『あぅ・・・』

西条『お客さん聞いて下さいよ~。実はこの娘ね~・・・アタッ!』

城咲『・・・』

西条『トレーで叩く事ないじゃん・・・ほら、腕凄いでしょ?女だてらに筋肉付いちゃって。あ、この娘は彼氏いるんで私のだけにして下さいね』

城咲『うう・・・』

西条『実は私達、野球してるんですよ。女の子だけのリーグがあるんですけど、ご存知ですか?』

城咲『この近くで試合してるので、良かったら是非』

西条『よろしくお願いします。あの、それでちょっとお願いがあるんですけど・・・』

城咲『どうしたの?いきなり改まって』

西条『ちょっと持ち上げてみても良いですか?あ、お客さん自身を・・・』

城咲『・・・何それ?』

西条『いや、だって男の人を持ち上げる機会ってあんま無いじゃん』

城咲『普通無いわね。第一、男の人とは限らないでしょ?』

西条『よーし、それじゃ早速・・・』

城咲『あまり無茶しないでよ?・・・あとスルーは止めて』

西条『分かってますって。あと、今回はそういう事にしておかないと話が進まないからね』

城咲『無理矢理ね・・・』

西条『うーん・・・お互い正面だと意識しちゃうなー。すいません、後ろ向いてもらえますか?』

城咲『・・・』

西条『よーし、今度こそ・・・え、胸が当たってる?まあ・・・今回は、拍手の御礼って事で』

城咲『御礼って・・・』

西条『せーの・・・ふんっ!』

城咲『あ、持ち上がった・・・』

西条『まだまだぁ・・・んん!』

城咲『す、凄い・・・』

西条『よーし、このまま頭から・・・』

城咲『・・・美月、それは止めときなさい』

西条『冗談だって。でも折角だから、もう少し・・・あれ?』

城咲『どうかしたの?』

西条『ヤバイ、腰が・・・キャアアアァァァ!!』

城咲『み、美月?』

西条『う~、重いよ~・・・』

城咲『・・・美月がクッションになったからお客さんは無事みたいね、良かったわ』

西条『全然良くないよ~・・・』
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