亜麻里『皆さん、お疲れ様です』
矢部『オイラはまだいけるでやんす！』
須辺戸『現金だね～』
亜麻里『２つほど、お伝えしたい事があります・・・少しの間ですが、お付き合い下さい』
モブ『少しの間とは言わず・・・ブギャ！』
白島『・・・少し黙ろうか』
水華『・・・全く』

●●『(一悶着ありそうな予感・・・)』
懸花『ったく・・・そういうのは向こうの専売特許だろうが』
●●『向こう？』
須辺戸『同じ地区の源高の事じゃないかな～？女の子同士の揉め事がとっても多いんだって～』
●●『ゲンコウ・・・』
黒羽『源氏(げんじ)体育大学附属高校。陸上や水泳では全国大会の常連で、前のオリンピックにも何人か出てたな』
水華『サッカーの女子代表チームにも選ばれているわね』
●●『でも野球ではあまり聞きませんね』
須辺戸『ここ数年は結果を出してなかったみたいだからね～。ところが今年は・・・』
白島『準決勝でウチを破って決勝進出』
懸花『次は・・・絶対負けねぇ』
●●『(つまり・・・また当たる可能性もある訳か)』

亜麻里『ええと・・・よろしいですか？』
白島『あ・・・どうぞ』
水華『・・・すみません』
白島『・・・』
水華『・・・』
●●『(彼女達には逆らわない方が良いかな)』
亜麻里『まずは練習場についてです。こちらの球場ですが、ようやく交渉がまとまって今後一年間は自由に使える事になりました』
矢部『つまり・・・時間を気にせず練習できるという事でやんすか？』
亜麻里『そうなりますね。もちろん、オーバーワークは厳禁ですよ？』
白島『い・・・』
●●『い？』
白島『一生付いていきます！』
須辺戸『分かりやすいね～』
亜麻里『それともう１つ。女性用のお手洗いが老朽化してるとの事でしたので至急業者の方に掛け合って、来週には工事できるようになりました』
●●『(すごい手際の良さだ・・・)』
亜麻里『それまではすみませんが、近くにマンションの部屋を手配しましたのでそちらをご利用下さい』
水華『お・・・』
●●『お？』
水華『お姉様と呼ばせて下さいっ！！』

黒羽『・・・』
矢部『さっきまでとは180度態度が変わったでやんす』
懸花『チッ・・・どいつもこいつも』
白島『あのねぇ！私がいつも時間配分にどれだけ神経を割いてると思ってるの！？』
須辺戸『ヒッ！？』
水華『それにねぇ・・・女子にとってお手洗いは重要な問題なの！試合の球場でハズレを引いた時の絶望感ときたら、もう・・・』
●●『(そういや三保もそんな事言ってたな・・・)』

全ての練習レベルが２上がった。
監督の評価が５上がった。
女子部員全員の評価が１０上がった。
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