25~29

(さらに次の週、練習終了後)
亜麻里『今のは素晴らしかったですよ』
モブ『あ、ありがとうございます・・・』

水華『・・・どう思う?』
須辺戸『そうだね~、一通りは知ってるみたいだけど』
白島『うん。前に臨時で来てくれた監督なんて、ルールすら知らなかったからね』
●●『(それはアカンでしょ・・・)』
懸花『誰でも構いやしねぇよ。オレが投げる・・・それで充分だ』
水華『そうだけど・・・そうじゃなくて!』
須辺戸『実際にプレーした経験は無いらしいね~』
白島『なにかしら球技やってれば、って思ったんだけど』
水華『そう、それ!何となく不安というか・・・』
●●『うーん・・・』

白島『まあ急遽お願いした以上、前回同様に贅沢は言えないけど・・・水華の言う事も、分からなくはないかな?』
懸花『昨日も出待ち何人かいたしな』
矢部『亜麻里ちゃ・・・監督がきっかけでマジックに興味を持った人も多いでやんす』
水華『ならこれからは、もっと野球に興味を持ちなさい』
矢部『絶対零度の視線でやんす・・・』
須辺戸『夏にピッタリだね~』
白島『まあ矢部君他一部の男子部員がやる気になってくれてるのは、ありがたいんだけど・・・』
懸花『どうせあのバカ主導だろ・・・ちょうど来やがったし、聞いてみりゃあいいじゃねえか』
水華『それもそうね。ちょっといい?』
黒羽『どうした?』
白島『ここだとアレだから、あっちの方に来てくれない?すぐ終わるから』
須辺戸『絶対にすぐ終わらないパターンだよね~』
●●『確かに・・・』

水華『さ、行きましょう。江見、そっち持って』
白島『オッケー』
矢部『これはこれでうらやましいでやんす・・・』
須辺戸『そう?なんか嫉妬の炎がメラメラしてるのが見える気がするんだけど』
懸花『メンドくせぇ・・・』
黒羽『その前に良いか?監督が話あるから集合かけたいんだけど』
水華『だったら先に言いなさいよ』
黒羽『有無を言わさず連行しようとしておいて・・・』
白島『気にしない気にしない・・・みんなー、集まってー!』
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