25~29

(転校後、最初の練習終了)
矢部『お疲れ様でやんす』
●●『お疲れー』
懸花『チッ・・・足りねぇ』
須辺戸『この後は少年野球チームの予約が入ってるからね~』
白島『手の空いた人から整備始めちゃってー!あ、クロちゃんクロちゃん』
黒羽『ん?』
白島『例の話、進んでる?』
黒羽『そうだな、来週くらいには・・・』

●●『例の話?』
水華『監督がいないのよ、今』
矢部『6月に辞めちゃったでやんす』
●●『そう言えば・・・(矢部君、あからさまに目線が下だな)』
水華『どうしたの?』
●●『い、いや・・・その、夏の大会は』
水華『臨時の監督がいたけど、実際には江見と黒羽がまとめてたわね』
矢部『野球経験どころか知識もほとんど無かったでやんす』
●●『(それでベスト4って・・・)』

白島『まあ急遽お願いした以上、贅沢は言えなかったけど・・・ねえ、クロちゃん』
黒羽『・・・ああ。それと、一ついいか?』
須辺戸『どうしたの~?』
黒羽『これを見てくれ』
水華『メダル?』
白島『どれどれ・・・ウチのスロットで使ってるのより少し大きいね』
懸花『500円玉くらいの大きさだな・・・そもそも他でも使えねえだろうが』
水華『基本、どこでも同じサイズだもんね』
黒羽『何だろうな、このメダル』
白島『拾ったの?』
黒羽『いや、さっきロッカーの中に入ってた。それで気になって』
水華『なんか不気味ね・・・』

矢部『オイラのロッカーにも入ってたでやんす』
●●『矢部君も?』
矢部『やんす。メイドカフェのトークンかと思ってたでやんすが、違ったでやんす』
白島『あのね・・・』
須辺戸『で、どうするの~?』
黒羽『誰かが代表して預かった方が良いと思う』
水華『誰かって?』
黒羽『《ジョーカー》いや・・・●●、頼めるか?』
●●『別に構わないけど・・・』
須辺戸『決まりだね~』
矢部『持ってくるでやんす』

メダルを2枚手に入れた。
チームメイトの評価が上がった。
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