6~10

ユリ『3発も叩かれたぁ・・・』
なつき『(薬を水で飲みながら)ゴク・・・ゴク・・・むしろ少ない位だ』
ユリ『暴力はんたーい・・・』
なつき『その台詞、そっくりそのまま返すぞ・・・ふぅ、少し楽になったかな?』

ユリ『それで先生、今日は差し入れを持ってきたんですよ』
なつき『・・・ま~た、ロクでもない物じゃないだろうな?』
ユリ『相変わらず酷いなぁ・・・。私の心の篭った贈り物を・・・』
なつき『心というよりは邪念、もしくは怨念だろ。怪しい自作ドリンクとか、いかにもソッチ用の服とか』
ユリ『似合うと思ったのに・・・先生、着てくれないんだもん』
なつき『当たり前だ。・・・で、その服は自分で着るのか?』
ユリ『そんな訳ないじゃですか。恥ずかしい・・・アダダダ!』
なつき『オ・マ・エ・はー!!』
ユリ『ふぇぇぇ・・・痛い痛い!ゴメンなさーい!!』

なつき『・・・で、その服というか衣裳はどうした?』
ユリ『グスン・・・幾つかは、同じクラスの女の子にあげました・・・』
なつき『お前・・・まさか・・・』
ユリ『できれば目の前で着て見せて欲しかったんですけど、その娘・・・残念ながら相方がいて』
なつき『彼氏?』
ユリ『はい。でも、何か曖昧な関係らしくて・・・。だから、これでステップアップしてくれれば良いかなって』

なつき『手段はまあアレだが・・・珍しいな、オマエがそんな事に気を使うなんて』
ユリ『一応、本編での私は面倒見の良いキャプテンという事になっていますから』
なつき『・・・すっかり忘れてた』
ユリ『あの衣裳も、着てくれる人の所に行った方が幸せだと思うんです』
なつき『確かにな』
ユリ『・・・汚れるかもしれませんけど』
なつき『・・・ユリ?』
ユリ『ごめんなさい・・・』

なつき『で、私の知ってる奴か?』
ユリ『女の子の方は、多分ご存知ないと思います』
なつき『ふーん・・・じゃあ、男の方は?』
ユリ『えっと・・・』
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