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なつき『なんだかなー・・・』
ユリ『大丈夫なんですかねぇ・・・キャットハンズ』

なつき『私がいたのは一年だけなんだけど・・・その間にも親会社変わったかな?』
ユリ『どんな会社ですか?』
なつき『うーんと・・・確か、《ボッタクリーン》』
ユリ『・・・』
なつき『・・・』

ユリ『駅前でティッシュ配ってる会社ですよね・・・』
なつき『そうそう、クリーンな会社だな・・・』
ユリ『ほ、他には?』
なつき『えーと・・・《オンボロ工業》』
ユリ『うわぁ・・・』
なつき『選手が駆り出されたりもしたらしいぞ』
ユリ『可哀相に・・・』

なつき『それと・・・《ギガメガコンピューター》』
ユリ『そこって確か・・・』
なつき『キャットハンズのオーナーになった途端、不祥事や何やらで急激に業績が悪化したんだ』
ユリ『せっかく良い所が見つかったのに・・・』

なつき『で、その代わりに見つけてきたのが《スケスケランジェリー》』
ユリ『下着のメーカーですね』
なつき『まだ私が入団する前の事なんだけど、ちょっとした問題が起きてな・・・』
ユリ『不祥事ですか?』
なつき『いや、ほら・・・当時、猫手に在籍してた女子選手は早川あおいさんに橘みずきさん』
ユリ『懐かしいですねー』
なつき『で、彼女達を下着のモデルにしようとしたらしい』

ユリ『・・・しゃ、写真は?写真はあるんですかっ?み、見せて下さい!早く!早くっ!!』
なつき『お、落ち着け。鼻血を拭け。・・・で、もちろん断られてナシになった』
ユリ『(ティッシュを詰めながら)ど、どうして断っちゃうんですかっ!!』
なつき『いや、普通断るだろ・・・』
ユリ『おかしいですよっ!!』
なつき『お前がな』
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