16~20

ユリ『まあそれは仕方ないとして、女子部員が入って来ないのは私的に極めて不満です』
なつき『こっちの世界と違って、出場が許可されてないらしいからな』
ユリ『まあ、容姿変えれば済む話なんですけどね。(私好みの)女の子になーれ!って』

なつき『・・・ユリの理想郷ができてしまう訳か』
ユリ『全員だとさすがにアレなので、特殊能力とかを見て毎年2、3人くらい変えてます』
なつき『男女混合のチームだな』
ユリ『それで、その娘達は1年目の夏からベンチ入りさせてたんですよ。場合によってはスタメンで起用して。そしたら・・・』
なつき『そしたら?』
ユリ『女子部員一期生が3年生になった時の夏の大会で、甲子園に出ちゃいました!』
なつき『どん底から這い上がった訳だな』

ユリ『彼女達の同級生に転生プロの方が一人いて、彼の活躍も大きかったと思います』
なつき『OBや現役プロが登場するアレか』
ユリ『そして春の甲子園にも出場できて、さらに次の夏の甲子園では・・・優勝しちゃいましたー!!』
なつき『それは凄いな』
ユリ『実はその前の年に、年代を一番昔にタイムスリップしています。確か、1941年です』
なつき『ずいぶん昔だな・・・』
ユリ『そしたら、転生OBの方が入部してきて。その一年先輩に156km出す左腕の女の子がいて、調子の良い方を先発させてました』
なつき『とんでもない組み合わせだな』
ユリ『甲子園も2回戦が相手のエラーで逆転サヨナラだった以外は、中盤までに5点6点取ってそのまま・・・という展開でしたね。私の女の子好きが高校野球界を制覇した訳です』
なつき『・・・』
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