キャンプイン(栗橋)
みずき『ああ、ゴメン!聞かなかった事にして、今の』
栗橋『はぁ・・・』
今度は急に笑顔になり、バツが悪そうに言い訳する。
まだチームに合流してからそんなに経ってないが、既にみずき先輩のペースに巻き込まれつつある。
みずき『それから・・・』
栗橋『・・・?』
手を握られた。
みずき『何かあったら、必ず相談してね?』
栗橋『は、はい・・・』
みずき『絶対だからね?』
今度は真剣な顔になる。
・・・オレの手を握ったまま。
その時だった。
??『こ、これはスクープでやんす~!』
みずき『あ・・・!』
懐かしい声がした。
みずき先輩がしまった、といった顔になる。
??『やるでやんすねぇ、栗橋君。早速、皆に』
みずき『話すなっ!』
??『ギニャーでやんすぅぅぅ・・・』
何かを叩いたような小気味よい音が響き、今現れたメガネの人物が吹っ飛ぶ。
みずき『・・・ったく』
どこから取り出したのか、みずき先輩は木の棒を持っていた。
『精神注入棒』と書かれている。
みずき『いつまで待たせんのよ、メガネ!』
??『やんすぅ・・・』
高校時代の同級生である矢部君とは、プロに入ってから初めて同じチームとなった。
引越してすぐ『この辺りのオススメスポットを案内するでやんす!』と連れていかれたのは、雑居ビルの3階にあるメイドカフェに可愛いお姉さんのいる薬局、そして有名なアニメの舞台となった『聖地』と呼ばれる場所だ。
呆れる反面、少しだけ安心したのも事実だ。
みずき『ったく・・・』
矢部『二階級特進でやんす・・・』
栗橋『・・・』
チームが変わる事に多少の不安はあったので、知り合いがいると心強い。
ただ問題なのは、オレも『お仲間』として見られてしまう事だ。
栗橋『で、みずきさん』
みずき『ん、何?』
栗橋『これで全員ですよね。オレと矢部君とみずきさんで』
みずき『あ、そうだった』
そして今日、オレと矢部君は、みずき先輩に呼び出されていた。
何か話があるらしい。
みずき『うーん、ここだとちょっと・・・』
栗橋『出ますか?』
みずき『そうね、行きましょう』
矢部『オイラ、この後見たいアニメが』
みずき『黙って付いてくる!』
矢部『・・・やんす』
2 / 9
栗橋『はぁ・・・』
今度は急に笑顔になり、バツが悪そうに言い訳する。
まだチームに合流してからそんなに経ってないが、既にみずき先輩のペースに巻き込まれつつある。
みずき『それから・・・』
栗橋『・・・?』
手を握られた。
みずき『何かあったら、必ず相談してね?』
栗橋『は、はい・・・』
みずき『絶対だからね?』
今度は真剣な顔になる。
・・・オレの手を握ったまま。
その時だった。
??『こ、これはスクープでやんす~!』
みずき『あ・・・!』
懐かしい声がした。
みずき先輩がしまった、といった顔になる。
??『やるでやんすねぇ、栗橋君。早速、皆に』
みずき『話すなっ!』
??『ギニャーでやんすぅぅぅ・・・』
何かを叩いたような小気味よい音が響き、今現れたメガネの人物が吹っ飛ぶ。
みずき『・・・ったく』
どこから取り出したのか、みずき先輩は木の棒を持っていた。
『精神注入棒』と書かれている。
みずき『いつまで待たせんのよ、メガネ!』
??『やんすぅ・・・』
高校時代の同級生である矢部君とは、プロに入ってから初めて同じチームとなった。
引越してすぐ『この辺りのオススメスポットを案内するでやんす!』と連れていかれたのは、雑居ビルの3階にあるメイドカフェに可愛いお姉さんのいる薬局、そして有名なアニメの舞台となった『聖地』と呼ばれる場所だ。
呆れる反面、少しだけ安心したのも事実だ。
みずき『ったく・・・』
矢部『二階級特進でやんす・・・』
栗橋『・・・』
チームが変わる事に多少の不安はあったので、知り合いがいると心強い。
ただ問題なのは、オレも『お仲間』として見られてしまう事だ。
栗橋『で、みずきさん』
みずき『ん、何?』
栗橋『これで全員ですよね。オレと矢部君とみずきさんで』
みずき『あ、そうだった』
そして今日、オレと矢部君は、みずき先輩に呼び出されていた。
何か話があるらしい。
みずき『うーん、ここだとちょっと・・・』
栗橋『出ますか?』
みずき『そうね、行きましょう』
矢部『オイラ、この後見たいアニメが』
みずき『黙って付いてくる!』
矢部『・・・やんす』
2 / 9