キャンプイン(栗橋)

トイレから出て部屋に戻る。
そしてすぐに冷蔵庫を確認し、ホッと一息ついた。

??『飲みます?はいっ』
栗橋『いらない』

女の手にはマムシドリンク。
以前、コイツらが来た後に冷蔵庫の中を見たらマムシドリンクがびっしり敷き詰められていた。

その時は冷蔵庫を開けたまま、5分くらい硬直してしまった。
相当な量の電気が無駄に使われた事だろう。

??『ダメですよ、頑張らないと』
栗橋『何をだ、何を』
??『相変わらず冷たいなぁ・・・ぱくぱく』
??『ワタルって冷たい奴だぜー。だから愛ちゃん、オイラと・・・もぐもぐ』
??『いーやーだ!・・・あ、これ美味しい』

二人してオレの弁当を食べていた。
しかも、冷蔵庫に入っていたはずのペットボトルのお茶まで勝手に飲まれている。

??『うんめー』
??『おいしー』
栗橋『オマエら・・・』

怒りが込みあげてくる。
半分も残ってない、スペシャルデラックス弁当(ご飯大盛)の恨みを込めて睨む。

栗橋『吐きだせー!』
??『ゲホッゴホッ・・・や、やめろ~』

さすがに女を叩く訳にいかないので、男の方の背中を叩く。

栗橋『っておい!最後の唐揚げ!!』
??『ほめんまはい、ふい・・・(ごめんなさい、つい・・・)』

後は漬物とご飯しか残っていなかった。
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