妹たち(澄谷)

二神『まもなく到着致します』

それからしばらくして、大きな門の前で一旦停止した。
カードキーを差し込み、手をセンサーの様な物に飾す。

澄谷『・・・』

ゆっくりと門が開き、車ごと中へ入っていく。
比較的ゆっくりした速度で庭の中を進んでいき、数分後にタクシー乗り場みたいな所で停車した。

二神『お忘れ物はございませんでしょうか?』
澄谷『大丈夫です』

ドアが開き、降りる。
そして頭の上を見て、愕然とした。

澄谷『な・・・!』

白い壁が、月明かりに照られていた。
学校の校舎位の高さはあるだろうか。
前に、拓哉が部室でやっていたゲームで見た様な洋館だった。

二神『お待たせ致しました。それでは御案内します』

インターホンでの通話を終え、こちらに向き直る。
そしてオレは、屋敷の中へと入った。
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