さよならキャットハンズ(なつき)



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Natsuki Fujino
さよならキャットハンズ
気が付いたときにはマンションの部屋だった。
心が虚ろでも、身体がここまでの道を覚えているらしい。
ただ、このマンションも早い内に引っ越さなくてはいけない。
そして、来年からはどうするのか・・・

考えなくてはいけないことが山程あったが、今はとにかく眠りたかった。
ベッドで横になって初めて、自分がスーツ姿であるのに気が付いた。
上着だけを乱雑に脱ぎ捨て、私は眠りについた・・・
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