マサキとユリ(栗橋)

西条『うーん、何か忙しそうだったね』
栗橋『そ、そうだね・・・』

小学生時代にオレと西条さんが所属していたリトルのチーム、お元気ボンバーズ。
男子に混じって所属していた2人の女子選手、一人は隣でジンジャーエールを啜っている西条美月さん。
そして、もう一人が先程現れた紫香楽藍美(しがらきあいみ)さん。
つまり、彼女はオレとも知り合いになる。

城咲『今の彼女が《お元気ボンバーズ》のチームメイト?』
西条『そ、紅二点の片割れ。円、会った事無い?』
城咲『多分、初対面だと思う。対戦した事も・・・おそらくないわね』

会ったのは10数年ぶりだが、間違いなくリトルのチームメイトだった彼女だった。
今は何をしているのだろうか。

瀬名『相当に焦ってる感じだったな』
西条『うん』
澄谷『・・・』

当然、思い出話はオレにも言及する訳で

西条『そうだ!久しぶりにツープラトンしない?』
栗橋『う・・・』

と恐ろしい流れになりかけたのだが、

藍美『あの、また今度ね・・・ゴメン、みっちゃん。あと、わっちゃんも』
栗橋『あ、うん・・・』

と言い残し、そそくさと去っていってしまった。

里美『連絡先とかって・・・』
西条『全然。藍美には間違いなかったよね?』
栗橋『うん・・・』

色々ある日だ、今日は。

瀬名『さっきな、西条とお師匠の元チームメイトが来たんだ。それも女の子だ』
澄谷『・・・そうか』
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