西条『いやー・・・まさかあの後、いきなりわっちゃんに掴みかかるなんてねー』
城咲『・・・本当にごめんなさい』
栗橋『いや・・・オレの方も言い方が悪かったし』

怪しい事には間違いないけど。

西条『それにしてもさ、掴みかかったのが私じゃなくて良かったよね』
栗橋『うん。みっちゃんだったら、そのまま頭抱えられてズドーンだった』
城咲『・・・昔から変わってないのね』
西条『そうだ、この前見た新技ちょっと試してみていい？』
栗橋『いやいやいや・・・』

二人して城咲さんの周りをクルクルと回る。
先日会った時といい、相変わらずプロレス好きなようだった。

西条『すぐ終わるからさー。あと、持ち上がるか試してみたいし』
栗橋『いや・・・下はアスファルトだから』
城咲『美月、いい加減にしなさい。瞳さんの彼氏、この前ケガしたでしょ？』
栗橋『・・・』

既に被害者が出ているらしい。

西条『ぶー・・・』
城咲『あ、瞳さんっていうのはウチのチームで４番打ってる森川瞳(もりかわひとみ)さんね。美月が教えた技試して、それで・・・』
西条『ちゃんと受け身とらないから・・・』
城咲『素人がいきなりできる訳無いでしょ！』
栗橋『・・・』
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