マサキとユリ(栗橋)

城咲『一体、何がどうなってるのよ?』

オレが頷いた事で、疑惑は確信へと変わったようだった。

西条『・・・円』
城咲『とりあえず、あの娘を捕まえるわ』
西条『ちょ、ちょっと円?』
城咲『栗橋君、悪いけど協力してくれないかしら?』

問いかけという形ではあったが、有無を言わせぬ迫力があった。

栗橋『オレは別に構わないけど・・・どうするの?』
城咲『とりあえず三手に別れましょう。30分後にここで』

それだけ言った後、先程サオリを名乗る女性が去っていった方向に走っていった。
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