もう一度逢うその日まで(澄谷)

二神『もう・・・大丈夫でしょう』

ようやく路地裏から出る。
女性達はそのまま通り過ぎてしまったようだ。

澄谷『あの・・・今の人達は』
二神『・・・』
澄谷『二神さん』
二神『・・・深入りしない方が良いでしょう』

何となく、言いづらそうな感じだ。

澄谷『・・・』
二神『安全な人間ではない・・・とだけ言っておきます』
澄谷『な・・・』

先程とは違う意味で、身体中を電流が走った。
彼は嘘や冗談を言う人間ではない。
つまり・・・

二神『では、そろそろ・・・』
澄谷『はい・・・』

どちら共なく、握手を交わす。

二神『お身体には気を付けて・・・』
澄谷『はい。二神さんも』
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