もう一度逢うその日まで(澄谷)

沙織『それで、マサキ君』
澄谷『あ、そろそろ夕飯の時間か。何か食べたい物ある?』

デーゲームの試合だったが、延長戦に加えて審判への抗議で試合が中断した事もあり、夜の6時をとうに過ぎていた。

沙織『別に何でも良いですけど、そうじゃなくて・・・』
澄谷『?』
沙織『手くらい繋ぎましょうよ』
澄谷『あ、ああ・・・』

遠慮がちに手を差し出す。
程無くして彼女の手が重ねられた。
当たり前だが、自分の手の感触とは違う。
繊細で、それでいて吸い付くような感じだ。
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