もう一度逢うその日まで(澄谷)

孝造『そうか・・・君が』
マネ『その・・・何と言えば・・・』
孝造『君の事も沙織から聞いている。色々と世話になったようだね・・・』
マネ『いえ・・・私は』

俯いたまま震えている。

孝造『何か困った事があれば言ってくれ。テレビで見た事があるなら、私の事は知っているだろう?』
マネ『で、でも・・・』
孝造『利用できる物は利用しなさい』
マネ『あ・・・』

門の隙間から名刺が差し出される。
おそるおそる受け取ったのを確認すると、車に乗り込み去って行った。

澄谷『・・・』

マネージャーが泣き崩れる。
いつの間にか雨も降ってきた。



オレは・・・マネージャーに背中を貸す事も、傘をさす事もできずただ天を仰いでいた。
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