もう一度逢うその日まで(澄谷)

マネ『ここ?』
澄谷『・・・ああ』

巨大な門。複数の監視カメラ。
一度帰宅したマネージャーと駅前で待ち合わせ、電車で数駅移動。
最寄りの駅から地図を頼りに、ようやく辿り着いた。
いつもは二神さんの車で通り抜けるだけなので、歩いて来たのは初めてだ。

マネ『・・・こんなに大きいんだね』
澄谷『大丈夫か?』
マネ『ちょっと待って・・・うん、良いよ』

胸に手を当て、深呼吸を一回。
円は拓哉の所に行ってる為、オレとマネージャーの二人だけだった。

澄谷『・・・』
マネ『押そうか?』
澄谷『いや・・・大丈夫だ』
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