ユリ『いかがでしたか？』
なつき『・・・』

コメントのしようが無い。
私服姿の写真も幾つかはあるものの、ほとんどは男性の欲求を満たす為の写真ばかりだった。

ユリ『アスリート選手の写真集としては、破格の売り上げを記録したみたいです』
なつき『ふーん・・・』
ユリ『スポーツ紙でも話題になったんですよ』
なつき『スポーツ紙？ああ、そういえば・・・』

改めて表紙を見てみると、何となく見覚えがあった。
前に晴山が読んでいた、東●ポの一面に載っていたと思う。
テレビの画面を見てみると、試合ではなく覆面女のトレーニング風景が映し出されていた。

ユリ『いやー、ホントそそりますねぇ・・・今の所、もう一回』
なつき『・・・ヨダレを拭け』
ユリ『あの水着も着せてみたいです・・・ね、先生？』
なつき『やめろ・・・思い出させるな』
ユリ『またまたー』

しばらくすると《制作・著作　●●リング》という画面が表示された。
停止ボタンを押し、ＤＶＤを取り出している。
大事そうに、ケースに収納した。
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