夏が終わって(なつき)

Kもんだ『お嬢ちゃん、そんな所で寝てたらカゼひくよ?』
柔道娘『嫌だ、嫌だ、嫌だぁぁぁぁー!!』
なつき『・・・』

試合が動いたのは、それから5分程経過した頃だった。
某司会者(ニタニタ笑いの胸)の大技をモロに喰らった柔道娘がリング上で突っ伏してしまう。
その間に、もう一人の某司会者(渋い顔の尻)と交代。
あろうことか、俯せになった柔道娘のお尻を触り始めた。

Kもんだ『安産型だねー、お嬢ちゃん・・・』
柔道娘『ヤダ、ヤダ、ヤダァァァー!!』
『撮らないで下さい!写真撮影は禁止です!撮らないで下さーい!!』
ユリ『ゴクリ・・・』

泣き叫ぶ柔道娘。
他の女子レスラー達が止めようとするも、レフェリーに止められ近付けない。
その内、怒りの矛先がレフェリーに向けられ場外乱闘(実際にはレフェリーが袋叩きに遭ってるだけ)まで始まってしまった。
これ以上は(色々な意味で)危険だと思ってた、その時だった。

アリス『いい加減に・・・しなさーい!!』
Kもんだ『・・・グハッ!』

覆面レオタードが強烈なドロップキックを炸裂させた。
不意を突かれ、吹っ飛ぶ某司会者レスラー(渋い顔の尻)。
戦意喪失状態の柔道娘にロープを握らせ、下でレフェリーを袋叩きにしていた仲間の女子レスラーに託す。

Kもんだ『君ねぇ・・・私を誰だと思ってるんだ、ん?T●Sの株だってなぁ・・・』
アリス『どうしてそういう事するんですか!明らかにセクハラですよね?』

ヨロヨロと立ち上がり、危ないネタを繰り出す某司会者(渋い顔で尻)。
覆面レオタードの方は怒りに打ち震えている。

Kもんだ『・・・セクハラかどうか、本人に聞いてみたら?』
アリス『聞ける状態じゃないでしょう?』

観客から笑いが巻き起こり、画面が柔道娘に切り替わる。
先輩女子レスラーが泣いている柔道娘を慰めており、手を交差させバツのジェスチャーをした。
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