夏が終わって(なつき)

Mもんだ『うんうん・・・それで今日はどうしたの?』
柔道娘『押忍!かかってこーい!!』

試合が始まった。
某司会者レスラーの方は、奇怪な見た目とは裏腹に序盤から華麗な動きを見せている。
相手が女性だという事もあり多少は手加減しているのかもしれないが、様々な技を繰り出している。
柔道娘のぎこちない大外刈りをわざと喰らい『バカヤロゥ!』と叫びながら倒れたり、抑え込まれ『ん~・・・2カウント、残念!』と返したりと、笑いを適度に織り交ぜた試合運びに思わず見入ってしまった。

アリス『てやぁぁぁぁーっ!』
Kもんだ『うぐおっ!・・・いきなりスバッとキタねー、お嬢ちゃん』

頃合いを見計らって、お互いが交代した。
ニヤニヤしてる顔の某司会者(胸)に変わり、渋い表情の某司会者(尻)が出てくる。
一方女性軍は、黒髪の柔道娘から長い茶髪のレオタードに代わった。

アリス『・・・ハアッ!』
Kもんだ『おおおっ!?お嬢ちゃん、力持ちだねー』
アリス『・・・フンッ!』
Kもんだ『グハッ!!・・・アイタタタ』

交代するや否や、いきなりドロップキックを繰り出す。
その後組み合いとなり、某司会者(渋い顔の尻)を軽々と持ち上げた所で歓声が一層大きくなった。

Kもんだ『おもいっきり行くよー。そらっ、そらっ!』
アリス『ああっ・・・!』

持ち上げた某司会者(尻)を叩き付けた後は、攻守交代。
渋い顔をした某司会者が繰り出す攻撃に痛がっている。

ユリ『この表情がまたそそるんです・・・』
なつき『・・・』
Kもんだ『ンンンー・・・ズバッ!』
アリス『キャン!いったぁ・・・』

先程とは逆に、レオタード女の方が持ち上げられ叩き付けられていた。
一進一退の攻防が続いていく。
2 / 13
2/24ページ