？？『か弱い女の子を４人で取り囲んで・・・ってアナタ達なの！？ここで会ったが百年目っ！！』
藍美『・・・』
菊川『・・・』

藍美さんと菊川さんが明らかに嫌そうな顔をしている。

？？『お知り合いですか？』
藍美『いや・・・』
菊川『知り合いというか・・・』
？？『何をとぼけて！このアリスの顔を忘れたとは・・・』

目の前に現れた女性を見る。
そこでガタガタと震えている美衣や、私の知り合いの《あの人》みたいに変わった服装をしている訳ではない。
唯一違うのは・・・

菊川『だったらその覆面取ってくれ』
アリス『そ、それはっ・・・！』

顔に被った、プロレスラーのような覆面だった。

藍美『いや、実際にレスラーだから』
菊川『しかも悪役だ』
アリス『それはアナタ達の方でしょう！・・・ほら、もう大丈夫だから』
美衣『こ、怖かったにゃ～』

アリスと名乗った覆面姿の女性が美衣の首筋を撫でる。
ゴロゴロと効果音が聞こえてきそうだ。

アリス『そう・・・美衣ちゃんね。分かったわ！一緒に悪の組織を成敗しましょう！！』
美衣『了解だにゃ！シャム達より余程頼りになるにゃ！！』
菊川『・・・シャム？』
？？『猫、でしょうか？私もどちらかと言えば・・・』
藍美『余計にややこしくなるから黙ってて』

よく分からないが、とてつもなく厄介な事に巻き込まれた事だけは間違いない。

アリス『新生くろくろキャット・・・』
美衣『結成だにゃ！！』
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