cyan(菊川)

藍美『お客さん、やはり大きい娘がご希望ですか?貴方も好きですねぇ・・・』
菊川『あのなあ・・・』
藍美『あ、ひょっとして変な想像しちゃった?私は《背が高い》って意味で言ったんだけど』
菊川『嘘をつくな』

チームは違っていたと思うが、何かあったのなら噂程度は知っているだろう。

藍美『とりあえず段取りは済ませてあるわ。日時は追って知らせるから。他の二人は気が進まないでしょ?』
菊川『その通りだ』

一人は過去の事をグチグチと言われる位で済むかもしれないが、もう一人は非常にまずい。
二人とも立場的には自分がこれから会おうとしている人間よりは上だが、それ以上のリスクを負う事は確実だ。
 
藍美『じゃあお客さん、時間厳守でお願いしますよ』
菊川『さっさと済ませてスッキリしてやる』
藍美『・・・最ッ低』
菊川『お互いにな』



そして数ヶ月後・・・
下らない冗談を言ってられる状況ではなくなる事を、この時のオレ達は全く想像できていなかった。
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